『シスター・アクト』通信
9月30日(月)
『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』も歌稽古が進行中。
今日はまず泉見洋平さん、KENTAROさん、林翔太さんの3人から。3人は「フィラデルフィアのカジノを牛耳っているらしいマフィアのボス=カーティス」の子分たち、TJ(泉見さん)、ジョーイ(KENTAROさん)、パブロ(林さん)を演じる。KENTAROさんは2014年の初演から、泉見さんは2016年の再演から、林さんは今回からの出演である。
ミュージカル版の『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』では“1977年のフィラデルフィア”が物語の舞台として設定されている。
原作である映画版『天使にラブ・ソングを』とミュージカル版とでは設定がやや異なるのだが(そのあたりのことについては過去の『シスター・アクト』通信で触れている。このページ右側の“カテゴリー欄”にある『シスター・アクト』からご参照いただける)、その結果、ミュージカル版の楽曲の大半が1970~80年代に世界的に流行った“ソウル・ミュージック”のテイストで作られることになった。
マフィアたちが歌うナンバーも見事なソウル・ミュージックになっていて(ハモリが抜群に美しい!)、残忍な歌詞とは裏腹にサウンドはいたってジェントルなのがかなりおかしい(個人の感想です)。当時、ソウル・ミュージックの中心だったのがフィラデルフィアである。
続いて、3人にボスも加わって歌稽古。ボス=カーティスを演じるのは大澄賢也さん(振付家としてミュージカル・ナンバー3曲を振り付けてもいる)と今拓哉さんである。大澄さんは初演から、今さんは今回からの出演。ボスが加わってもソウル・ミュージック!
歌稽古の後半はシスターの皆さんと男性アンサンブルの皆さん。更に森公美子さんが加わり、森さん演じる主人公=“売れないシンガー”のデロリスとシスターたちのナンバーをひと通りさらう。
「シスターになるのは素敵」「天国へ行かせて(シスター・バージョン)」「日曜の朝のフィーバー」「私は伝説になる! リプライズ」「愛を広めよ」……と、ものすごい熱量のナンバーばかりで、聞いているだけで圧倒される。「さあ、声を出せ!」と「私たちのショーに祝福を」ではグッときちゃった(個人の感想です)。
歌稽古の最後に幕開きの2曲「天国へ行かせて(ナイトクラブ・バージョン)」「私は伝説になる!」をさらう。
この2曲は、デロリスと同僚のシンガー=ミシェル&ティナの3人で歌われる。ミシェルを演じるのは河合篤子さん(初演から出演)で、ティナは池谷祐子さん(今回が初出演)である。“女性3人のコーラス・グループ”と言うのがあの時代っぽくて、何ともいい感じ。
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