『アニー』2019通信/夏!
7月25日(木)
夏のツアーでは「チーム・バケツにチーム・モップのアニー&モリーが加わる回」や「その逆の回」があることは昨日記した通りである。夏の稽古では“その組み合わせ”での稽古も大切なメニューになってくる。
子供たちの芝居は、チーム・バケツもチーム・モップも基本的には一緒である。が、厳密に照らし合わせれば、位置が微妙に違ったり、子供同士の絡みが異なったり……ということは幾らでも出てくる。「東京公演では行っていない」組み合わせで稽古すると、普段は気づかないような両チームの差異が次々と見えてくる。このプロセスは結構面白い。
稽古場では、正規の組み合わせのチームを“ノーマル・バケツ”“ノーマル・モップ”と呼んでいる。夏だけの変則的な組み合わせのチームは“シャッフル・モップ”“シャッフル・バケツ”と呼ばれている。
子供たちにとっては「稽古でどちらのチームが先に演じるか」は何よりも重要な案件であるらしい。「どちらが先にやるか」をめぐっては喧々諤々(けかけんがくがく)の騒動が日々繰り広げられている。これは春の稽古時から変わらない。
夏の稽古では、「どちらが先か」に加えて「ノーマルか/シャッフルか」という要素が加わる。喧々諤々の騒動はそのぶん更に大きくなる。
同じことで毎回毎回大騒ぎできるのは子供たちの特権だと思う。子供たちの辞書には「飽きる」という文字はないのである。
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