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『レベッカ』通信

10月12日(金)

 まず、衣裳打ち合わせ。

 新生『レベッカ』の衣裳デザイナーはお馴染みの前田文子さんである。
 前田さんとは、チラシを作成する時点で既に一度打ち合わせを済ませている(チラシでキャストの皆さんが身に付けているのは、その打ち合わせを踏まえて製作された衣裳)。
 今日は、新たに書き下ろしてくださった残りのデザイン画を確認する打ち合わせ。ヘアメイク・デザイナーの川端恵理子さんや、衣裳製作を受け持つ東宝舞台の衣裳部さんにも加わっていただいて、1点ずつデザインを確認。

 続いて、振付打ち合わせ。

 振付は『貴婦人の訪問~The Visit~』に続いて桜木涼介さんである。
 『レベッカ』は大きなダンス・ナンバーが次々と登場するようなミュージカルではないのだが、音楽の中での人々の見え方や動かし方が大きく意味を持ってくる。その辺りが『貴婦人の訪問』と(スタイルは異なるにせよ)ちょっと似ているように思い、それで桜木さんにお願いすることにした。
 桜木さんは昨日、新橋演舞場の『るろうに剣心』の初日を開けたばかりなのだそうだが、とても熱心に付き合ってくれた。

 そして、歌稽古が始まる。

 歌稽古に最初に登場したのは、主人公である「わたし」を演じる桜井玲香さんである。
 『レベッカ』の主人公には名前が無い。台本でも登場人物名が入るべき欄には「わたし」と書かれている。ダフネ・デュ・モーリアの原作小説には主人公の名前に触れた個所があるのだが、 「とても素敵な、変わった名前を持つ女の子」や「実にぴったりな名前」などと記されていて、やはり名前は明かされない。

 その「わたし」を、今回の『レベッカ』では3人のキャストが交代で演じる。その1人が桜井さんである。
 日本版『レベッカ』は2008年にシアタークリエで初演され、2010年に帝劇などで再演された。今回は8年ぶり、3演目になるのだが、桜井さんは『レベッカ』初参加である。

 同じく『レベッカ』初参加である保坂知寿さんも歌稽古に登場。保坂さんは「わたし」が嫁ぐことになった英国貴族・マキシムの屋敷の女中頭=ミセス・ダンヴァースを演じる。
 更に今日はコーラス部分の歌稽古も組まれていて、初日から7時間を超える、なかなか充実したメニューなのであった。

 歌唱指導は山口正義さんとやまぐちあきこさんである。稽古ピアノは宇賀村直佳さんと石川花蓮さん。皆さん、お疲れ様でした。

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