『レベッカ』通信
10月29日(月)
立ち稽古。1幕8場と10場を作る。
1幕8場は「ベアトリスの家」。
原作の小説によれば、マキシムの姉=ベアトリスとマキシムとの間には、それほど頻繁に交流はないようだ。彼女(と、その夫=ジャイルズ)の住む家はマンダレイから50マイル(80Kmくらい)ほど離れている――とも書かれている。
そのベアトリスに、マンダレイの「わたし」から電話がかかってきた……。
10場は「ゴルフクラブ」。
英国の上流階級の紳士淑女がゴルフに興じている。クラブの名前は“ケリス・カントリー・クラブ”。ケリス(Kerris)は、イギリスの西コーンウォール地方に実在する土地である。マンダレイの最寄りの街がケリス――と言う設定が原作にはある。
紳士淑女の話題の中心は、近々マンダレイで開催される“仮装舞踏会”である。レベッカの存命中、マンダレイでは毎年のように仮装舞踏会が開かれ、ヨーロッパ中から大勢のセレブリティが集まった。
その大イベントが、いま再びマンダレイで開かれようとしている……。
8場にはベアトリスの歌うナンバー「何を悩む」があり、10場にはジュリアン大佐(今拓哉さん)、ジャイルズ、そして紳士淑女たちのナンバー「ブリティッシュ・クラブ」がある。
さて。
稽古は、今のところ至って順調である。なぜそう思うかと言うと、演出助手の末永さんに「順調だよね?」と尋ねたら「まあ、そうですね」的なことを答えてくれたからである。
手ごたえは悪くない(と思う)。
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