ミュージカル『レベッカ』 大阪公演決定!
ミュージカル『レベッカ』の大阪公演が決定した。
第1報はこちらからどうぞ。
4月22日(日)
3月9日に東京の日生劇場で幕を開けたブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が、大阪の梅田芸術劇場メインホールで本日大千穐楽を迎えた。
ご来場、ご声援くださった皆さん、本当にありがとうございました。そしてキャストをはじめとする公演関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
ご観劇くださった皆さんにはお分かりいただけるだろうが、『ラ・カージュ・オ・フォール』はキャストにとってはものすごく過酷な作品なのである。どうかしっかりと身体を労わっていただきたいと思う。
最後に、今回演出補を務めてくれた落石明憲君に。
ありがとう。お世話になりました。
4月21日(土)
初日。
まずは舞台にてお祓い(おはらい)。公演の安全と成功を祈願する。お祓いの後、舞台をお借りしてダンスキッズたちの位置を確認。粘る振付チーム。
そしてチーム・バケツの初日。ゲネプロではやや自信なさげに見えていたバケツの子供たちだったのだが、そんなことを微塵も感じさせない堂々とした初日であった。
バケツの初日が終わった感慨に浸る間もなく、夜の部の開場準備。そして、あっと言う間にチーム・モップの初日。こちらもバケツに劣らないパワフルな初日であった。
終演後、楽屋のロビーにて(大人だけで)ささやかに乾杯。両チームの初日が無事に開いたことを祝う。
これで『アニー』2018通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。次は『アニー』2018通信/夏。それまではこのブログは不定期です。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』。東京公演は5月7日までです。どうぞお見逃しのありませんように(チケットについてはこちらをどうぞ)。
4月20日(金)
カーテン・コールの場当たりを済ませた後、ゲネプロ。
「ゲネプロ」とは、演劇用語で「最終舞台稽古」のことを言う。
全てを本番通りに行う、初日前最後の稽古をそのように称するのだが、ゲネプロが本番と違うのは“観客がいないこと”と“観客の代わりに我々クリエイティブ・チームが客席に座っていること”くらいである(観客の反応を知るために“模擬的な観客”を入れるケースはある)。
ゲネプロは、ドイツ語のゲネラルプローベ(Generalprobe)の略語である。単に「ゲネ」と言ったり、「GP」と省略されたりもするが、恐らくはそのままではドイツでは通じない“和製”の演劇用語だと思われる(ドイツ演劇に明るい方、ご教示くださいませ)。
それはともかく、今日はゲネプロ2回である。
チーム・バケツとチーム・モップ、それぞれ1回ずつなので、シングル・キャストである大人たち、そしてオーケストラの皆さん、スタッフの皆さんは2回公演なのであった。
1回目と2回目のGPの間には囲み取材が行われ、藤本隆宏さん、辺見えみりさん、そしてアニーの2人=新井夢乃さんと宮城弥榮さんが扮装で登場した。
その様子やゲネプロのスチール写真などは既にネットにUPされている。「アニー」や「丸美屋食品ミュージカル」などで検索してみてください。
さて。
明日は初日。チーム・バケツが13時開演、チーム・モップが17時開演である。
4月19日(木)
舞台稽古2日目。1幕の後半からラスト・シーンまで。
舞台稽古で時間をかけてやるべきなのは、稽古場で再現できていなかった部分――広大な奥行きを使った場面や、階段などセットを必要とする場面、或いは、照明や音響、衣裳やウィッグにかかわる部分――の確認と整理である。
それ以外の大抵のことは稽古場の段階で確認も整理もできているので、舞台稽古で時間を費やす必要は無い。
今日は昨日以上に時間との戦いであった。昨日と比べると稽古の分量が倍近いからである。が、演出部さんをはじめ、各セクションの強力なバック・アップのお陰で、予定のメニューを順調に消化し無事に2日目を終えた。
明日はゲネプロ。
……の前にカーテン・コールの場当たり。
4月18日(水)
舞台稽古1日目。照明合わせ、テクニカル・リハーサルの後、舞台稽古に入る。
『アニー』の舞台稽古では“1幕の前半”がちょっと厄介である。
まず1場。孤児たちが出ずっぱりの場面で、孤児たちのナンバー「Hard Knock Life」とそのリプライズがあり、孤児たちとハニガンとのやり取りや、アニーの脱走計画もある。扱う小道具も芝居の約束事も少なくなく、その全てを舞台上で確認する必要がある。
孤児もアニーもダブル・キャストなので、その作業はチームごとにひと通り、都合2回行わなければならない。
続く2場。ここには「アニーと出会い意気投合する」ことになる野良犬“サンディ”が登場する。サンディを演じるのは、ご承知の通り本物の犬である。
今年サンディを演じているのはバブ。とても良く言うことを聞いてくれる賢い犬なのだが、今日の段階ではまだ劇場の環境に十分には慣れていないので、舞台稽古は「バブを環境に慣らすこと」と並行して進める必要がある。
もちろんアニーはダブル・キャスト。なので、ここも2回。
サンディは続く3場にも登場する。そして4場ではまたまた孤児たちの出番がやってくる。1幕の前半が“ちょっと厄介”なのは、そういう理由からである。
そんな1幕の前半を何とか消化して、1日目の舞台稽古は無事に終了。明日は1幕の後半から2幕へと進む。
4月17日(火)
今日も終日スタッフの作業。
舞台では照明チームのフォーカス合わせに続いて、道具調べ・照明合わせ。並行してオーケストラ・ピットのセッティングや音響チームのサウンド・チェック。
照明デザイナーは高見和義さん、音響デザイナーは山本浩一さんである。
劇場では他にも大勢の人々が働いている。衣裳チーム、ヘアメイク・チームも、明日からの舞台稽古に備えて準備に余念がない。
舞台裏、楽屋周りだけではない。「裏方」に対して「表方」と言う言い方があるのだが、パブリシティや券売、物販やお客様をお迎えする準備などなど、裏でも表でも多くの関係者が4月21日の開幕に向けて動いている。
明日は舞台稽古。その前に、明かり合わせの続き、そしてテクニカル・リハーサル。
4月16日(月)
新国立劇場中劇場へ。
今日、明日は稽古は休み。稽古場は昨日の内に撤収され、今日は朝から劇場で搬入、仕込みである。
『アニー』の舞台美術デザイナーは二村周作さんである。新国立劇場中劇場の奥行きと高さを生かした、ゴージャスで機能的なセットをデザインしてくださった。
このセットは夏のツアーにも対応できるように作られている。
昨年のツアーでは大阪(シアター・ドラマシティ)、仙台(東京エレクトロンホール宮城)、名古屋(愛知県芸術劇場大ホール)、上田(サントミューゼ大ホール)で上演されたし、今年の夏は福岡(福岡市民会館)、大阪(シアター・ドラマシティ)、新潟(新潟テルサ)、金山(日本特殊陶業市民会館フォレストホール)を回る。
どの会場でも上演できるように配慮されているセットではあるのだが、もっともプロポーションが良く見えるのは、やはりここ=新国立劇場中劇場だと思う。
どうぞ初台へ。
4月15日(日)
稽古場最終日。2回目のオケ付き通し。
色々な部分が改善され、稽古場の最後に相応しい通し稽古であった。しかし、まだ「これで完成」と言うことではない。今日の通し稽古にも課題はある。それをカンパニー全体で共有して、稽古場での全行程を終了。
さて。
明日から劇場での作業が始まる。まずは搬入、そして仕込み。
4月14日(土)
オケ合わせ2日目。今日は2幕である。
オケ合わせのタイムテーブルは“昨年のオケ合わせに実際にかかった時間”から算出されているのだが、その想定をはるかに上回るハイペースで快調に進んでしまい……慌てて曲順を入れ替えたり、休憩を多めに挟んだり、嬉しい誤算。
そしてオケ付き通し。
全体での稽古開始から4週間余り。今年の『アニー』も順調に仕上がって来ている。
ニュー・バージョンになって2年目の今年は、1年目だった昨年と比べて“目立つような変更”はそれほど加えていない。が、細部には結構手を入れていて、特に“孤児たちの場面”は入念に見直した。
明日は2回目のオケ付き通し。稽古場最終日である。
4月13日(金)
オーケストラとキャストとの合わせ、1日目。
オーケストラのサウンドはやっぱり素敵である。その“素敵だ”と思って聞いている演奏に 音楽監督の佐橋俊彦さんがディレクションを加えると、音楽はもっと華やかに、もっとゴージャスに、もっとパワフルに……変化する。まるで魔法のようである。
今日合わせたのは1幕の楽曲。『アニー』は全編に音楽が流れているわけではないので、それほど長時間に及ぶこともなく、メニューを無事に消化して、予定の時刻よりやや早くに終了した。
明日は2幕のオケ歌合わせ。そして、その後にオケ付き通し稽古。
4月11日(水)
2回目の通し稽古。
昨日出されたダメの大半が改善されて、今日もまた“悪く無い”通し稽古であった。2018年の『アニー』は着実に前進している。
通し稽古の後は昨日と同様に全体でダメ出し。その後、抜き稽古。更にその後、子どもたちの衣裳パレード。
子供たちとはアニー、孤児たち、そしてダンスキッズである。
アニーも、ウォーバックスさんたちに負けず劣らず結構着替えている。次々と登場するアニーの素敵な衣裳にもご注目いただきたい。
そして、孤児たちの個性的な着こなしや、ダンスキッズたちの(オールド・ミュージカルのファンにはたまらない)衣裳にも。
明日は稽古場最後のOFF。稽古はOFFだが、スタッフの皆さんはオーケストラを迎える準備。本当にご苦労様です。
4月10日(火)
通し稽古。
今日と明日はピアノでの通し稽古である。それが終わるとオーケストラが稽古場にやってくる。
オーケストラが登場すると稽古も最終段階である。
ピアノだけだった伴奏がオーケストラに代わると、音楽は一段と華やかに、そして厚みを持って響きわたる。「音楽の情報量が格段に増える」と言うことでもあるし、「今まで鳴っていなかった音が鳴る」と言うことでもある。
ワイヤレス・マイクも装着され、そうなると音楽や自分の歌声の聞こえ方が今までとは大きく変わってくる。キャストの皆さんは、今までは気にする必要のなかった多くの事柄に対処する必要も出てくる。
そう言うわけで、今日と明日のピアノでの通し稽古が、“今まで稽古で積み重ねてきたことに集中できる最後の機会”と言うことになる。幸い、今日の通しは悪く無い出来であった。
通し稽古後は、いつもよりちょっと丁寧にダメ出し。更にその後、主要キャラクター(大人の)の衣裳パレード。
ウォーバックスさん、ハニガンさん、グレースさんは案外こまめに衣裳を変えているので、どうぞお見逃しなく。
別スタジオではオーケストラのリハーサルがスタート。指揮は、昨年に引き続き福田光太郎さんである。
4月9日(月)
稽古前にアンサンブルの皆さんの衣裳パレード。場面ごとに衣裳(と、場面によってはウィッグ)を着用してもらい、サイズやバランスなどをチェック。
衣裳デザインは朝月真次郎さん、ヘアメイク・デザインは川端富生さんである。
衣裳合わせの後、2幕のおさらい。全体稽古の後、2幕の消化不良部分を抜き稽古。
稽古場も残すところ5日。明日はいよいよ通し稽古である。
4月8日(日)
1幕のおさらい。
今日1幕をさらって、明日2幕をさらえば、明後日はもう通し稽古である。まだ稽古は始まったばかり……と思っていたら、もう終わりが見えてきた。
早いなあ。もっと稽古していたいなあ。
……そう思っても初日は確実に近づいてくる。ならば持ち時間を無駄にしないように稽古を進める以外に道はない。
それはともかく、今の稽古場は、ひと月ほど前に『ラ・カージュ・オ・フォール』を稽古していた場所である。通いなれた馴染みの稽古場であるはずなのだが、『ラ・カージュ・オ・フォール』と『アニー』では世界観がまるで違うからなのか……。
ちょっと変な感じ。
4月7日(土)
広い稽古場へ。ミュージカル・ナンバーの固め。
ところで、『アニー』と言えば“オーディション密着”特番だろう。今年もオンエアが近づいてきた。
ちょうど1週間後、4月14日(土)の10時30分~11時25分、日本テレビにて放送である(まずは関東ローカルで……だと思う)。
大勢のオーディション参加者の誰がアニーに選ばれるのか。それが分からない中でカメラを回し続けるのは、とても困難な作業であるように思われる。
それでも毎年、見ごたえのある番組に仕上がっているのだから、クルーの皆さんの嗅覚や熱意には恐れ入る。
私も楽しみにしています。
4月5日(木)
1幕のおさらい。
予想していたほどには“忘却の彼方”へ行ってしまっていなかったので、ひと安心。まあ私は「悪い方に考えておいて、あとで安心したい」タイプなのだが。
話は変わるが、今までの稽古場とは今日でお別れ。広い稽古場へ引っ越しである。いや、今までの稽古場だって決して狭くはないのだが。
明日は稽古を休んで新しい稽古場の仕込み。舞台監督の倉科史典さん、演出部ほかスタッフの皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
4月4日(水)
2017年度の菊田一夫演劇賞が発表された。今年度、特別賞に選ばれたのは甲斐正人さんである。(公式ページはこちら)
甲斐さんと仕事をさせていただくようになってから既に20年が経つ。
私の初めてのブロードウェイ・ミュージカルであった『サウンド・オブ・ミュージック』で音楽監督を務めていただき、以降も『南太平洋』『世界中がアイ・ラブ・ユー』『チャーリー・ガール』『イーストウィックの魔女たち』『ダンス オブ ヴァンパイア』など、数々のミュージカルでお世話になった。
直近でご一緒したのは『ジキル&ハイド』である。
ご受賞おめでとうございます。
さて。
『アニー』は振り固め。
“振り固め”とは、即ちミュージカル・ナンバーのおさらいである。仕上げの途中で終わっていたナンバーや、パーツパーツで稽古していたナンバー、しばらく稽古していなかったナンバーを固める。
おさらい! おさらい! おさらい! なのである。
4月3日(火)
2幕のおさらい。
2幕は、ここのところずっと稽古していたので、“忘却の彼方”へ行ってしまうような事態にはそれほど陥らなかった。恐らく、問題は(ここのところずっと稽古していなかった)1幕であろう。
1幕をさらうのが怖いような……楽しみなような……。
稽古後、ニュー・キャストの辺見えみりさん、白羽ゆりさんの衣裳合わせ。
辺見さんの演じる孤児院の責任者=ハニガンと、白羽さんの演じるウォーバックスの秘書=グレースは、性格もみてくれもまるで正反対である。なので、衣裳のデザインも正に対照的。
4月2日(月)
立ち稽古。2幕の最後までたどり着く。“3週間弱で全シーン”と言うのは、まあ悪く無い、まずまずのペースであろう。
稽古に入って思い出したのだが(稽古に入るまでは忘れていた、と言うこともできるが)、私たちの『アニー』は、上演時間は以前のヴァージョンよりずいぶんと短縮されているものの、ミュージカル・ナンバーでもドラマ部分でも結構手の込んだことをやっていて、なので「稽古にはそれなりに時間がかかる」のであった。
ま、それを思えば、現状の稽古の進み具合は“悪く無い”どころか“上出来”だと言ってもいいかも知れない。
明日からは2クール目。おさらい! おさらい! おさらい! である。
色々なことが“忘却の彼方”へ行ってしまっていなければいいのだが……。
4月1日(日)
2幕の後半を立ち稽古。
『アニー』を締めくくるミュージカル・ナンバーは「A New Deal for Christmas」。いろいろとあった物語の中の出来事もすべて決着がつき、そして歌われるナンバーである。
ここのステージングにも、今回ちょっと手を入れている。何しろ全キャストが登場するナンバーである。決して長大なナンバーではないのだが、ステージングは複雑にならざるを得ない。
連日、ナンバーのヴァージョン・アップに取り組む振付チームに感謝。
さて。
2018年の『ジキル&ハイド』が大阪で大千穐楽を迎えた。ご観劇・ご声援くださった皆さん、本当にありがとうございました。カンパニーの皆さん、本当にお疲れ様でした。
今はいろいろな思いが渦巻いているのだが……。
「また会おう、ジキル!」
3月31日(土)
日生劇場の『ラ・カージュ・オ・フォール』が本日千穐楽。ご観劇・ご声援くださった皆さん、本当にありがとうございました。そしてカンパニーの皆さん、お疲れ様でした。
鹿賀さんと市村さんのコンビが誕生して(そして私が演出を担当させていただいて)10年。「あっ」という間であった。
1999年の大阪/名古屋での公演を最後に上演が途絶えていた『ラ・カージュ・オ・フォール』。それをリニューアルして再び上演したい。そう依頼されたのは、10年前(2008年)の、更に2年くらい前のことだったと思う。
その時知らされたのは、ザザ役の市村正親さんは続投で、ジョルジュ役には新たに鹿賀丈史さんを迎える、と言うことだった。それなら『ラ・カージュ・オ・フォール』は間違いなく復活するに違いない。新たな配役を聞かされた時、私もそう思った。
だが、しかし、まさか10年も続くとは、4回も再演を重ねることになろうとは、そこまでは私も想像していなかった。
すべては応援してくださったお客様のお陰である。そして公演にかかわってくださった全員の力である。
東京公演は幕を閉じたが、『ラ・カージュ・オ・フォール』はまだ終わったわけではない。この後は福岡、静岡、大阪での公演が控えている。
ラ・カージュ・ロスの皆さん、久留米シティプラザ、静岡市清水文化会館マリナート、そして梅田芸術劇場メインホールでお待ちしています。
さて。
『アニー』の立ち稽古は2幕の2/3くらいまで進んだ。あとちょっとでラスト・シーンである。と言っても「進んだ」だけであって、まだ「消化」されたわけではないのだが。
明日からは新年度である。気持ちも新たに、2018年の『アニー』をもっともっと進化させたい。
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