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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

3月6日(火)

 朝から転換稽古。

 スムーズな舞台転換は『ラ・カージュ・オ・フォール』の要ともいうべき大切な要素である。なので、上演のたびにしっかりと時間を取って転換稽古が行われる。

 10年前、このヴァージョンの初演時の転換稽古には大変な時間を費やした。なかなか複雑でデリケートな転換が行われているからである。
 が、4度目ともなると、舞台監督をはじめ、大道具を操作するスタッフにも、照明チーム、音響チームにも『ラ・カージュ……』経験者が大勢残っている。なので、今日の転換稽古はとてもスピーディに進行し、転換自体のクォリティも高かった。「1発OK」の場面も少なからずあった。

 転換稽古の後、照明合わせ。

 『ラ・カージュ・オ・フォール』の照明デザイナーは沢田祐二さんである。
 沢田さんは『ラ・カージュ……』日本初演時(1985年/帝劇)のデザイナーであり、鹿賀さんや市村さんの劇団時代の仲間であり、舞台とテレビ界の照明家の集まりである公益社団法人“日本照明家協会”の会長であり、私の大学の大大大先輩でもある。
 今回は再々々演でもあり、照明合わせも手際よく進んだ。が、照明デザインに気になるところがあれば、その場ですかさず修正が入れられる。
 舞台上のテクニカルな部分も、芝居の中身と同様に上演のたびに進化しているのである。

 夜は大きなダンス・ナンバーの幾つかを舞台で場当たり。
 舞台稽古は明日からであるが、明日以降を能率よく進行するために、これも不可欠な作業。

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