『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
2月19日(月)
稽古前に顔寄せ。
顔寄せは稽古初日に行われるのが自然だ、と思われる方もいらっしゃるだろうが、ほとんどの場合、稽古初日には行われない。
キャストをはじめ、デザイナーやプランナー、製作会社の関係者、地方公演の主催者、マネジメント・スタッフ……などなど、集まる顔ぶれが多岐にわたり人数も少なくないからで、様々な条件を勘案して最善の日をはじき出すと、今日のようなタイミングになったりもするのである。
それはともかく、まず主催者を代表して東宝の池田取締役とホリプロの堀社長がご挨拶。続いて我々スタッフとキャスト一同が紹介され、更に東宝/ホリプロのスタッフの紹介、地方公演の主催者の紹介と続き、最後に演出家の挨拶。
『ラ・カージュ・オ・フォール』は「愛することの大切さ、素晴らしさ」をテーマにしているが、物語の中で描かれるのは「それは簡単なことではない」と言う現実である。
その「簡単ではないこと」を、どんなに困難でもやり続けよう、やり続ける勇気を持とう。それがお客様に持って帰っていただきたいメッセージである。
……みたいなことを挨拶で述べる。
稽古は1幕後半のおさらい。5場~7場を場面ごとにさらう。
稽古を見ていて私が今日やばかったのは、鹿賀さんが市村さんに「砂に刻む歌」を歌いかける場面と、市村さんの「ありのままの私」。涙腺は年齢とともに緩くなる、と言うが……。
危ない危ない。
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