『ジキル&ハイド』通信
2月2日(金)
広い稽古場へ。セットが建て込まれた。
舞台床面と、舞台を“ハの字”形に囲んでいる回廊部分は本番で使用されるセットである。そのセットの中で、早速「嘘の仮面/リプライズⅠ」と「あんなひとが」を稽古。
「嘘の仮面/リプライズⅠ」は、時間にすれば1分足らずの短いナンバーである。が、それまでの“貴族たちの世界”から一転、ロンドンの“最下層”に観客を(そしてジキルを)連れて行く役目を持った大切なナンバーである。
ここでは“目を背けたくなるような”行為が日常的に行われている。暴力、差別、搾取、窃盗……などであるが、芝居とは言え、そんな“人間のネガティヴな部分”を露わにするのは中々シンドい作業である。
であるが、私たちの『ジキル&ハイド』では、そう言う“冷徹な部分”を失わないようにしたいと思う。
「あんなひとが」は、1幕の終わり近くでルーシーが歌うビッグ・ナンバーである。コンサートやライヴなどでも耳にする機会の多い楽曲であるが、こちらは4分に迫る大曲である。
笹本玲奈さんは、現在新しい“ルーシー像”を模索中。「あんなひとが」の中で“ルーシーに何が起こっているのか”も、少しずつ掘り下げ中。
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