『ジキル&ハイド』通信
2月3日(土)
まず、婚約披露パーティのワルツを抜き稽古。
“エマとヘンリーの婚約”を披露するダンヴァース邸でのパーティは1幕4場である。台本には「ワルツが流れる中……豪華で瀟洒で洒落た正装パーティのたけなわ」とある。
このワルツはあくまでもパーティの風景としての踊りで、ミュージカル・ナンバーとしてのダンスではない。が、ジキルやエマやアターソンが暮らす世界がどんな場所なのか、ワルツも雄弁に語ってくれるはずである。
「美は細部に宿る」と言う言葉があるが、貴重な再演の機会である。今で以上にディテールの精度を上げていきたい。
次に「生きている」をステージング。
このナンバーで描かれるのは「ロンドンの街を歩き回る」ハイドの姿である。街は「不思議で歪んだ幻覚じみた世界に見える」と台本には記されている。
このナンバーの基本的な構成は前回通りだが、細部には広崎うらんさんのマイナー・チェンジが入っている。より不思議で幻覚じみたナンバーを目指したい。
そして「嘘の仮面」のおさらい。
先日(1月24日)の製作発表記者会見で披露された「嘘の仮面」は、コンサート・ヴァージョン……と言うか、製作発表用のヴァージョンであった。
本公演では、もっともっとスリリングでダイナミックなステージングになっている。以前のブログでも触れたが、「嘘の仮面」はもっとも『ジキル&ハイド』らしいナンバーだと思う。このナンバーだけでも『ジキル&ハイド』を見る価値はある、と思う。
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