『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
1月19日(金)
『ラ・カージュ・オ・フォール』の稽古では、ダンス・パートから先行してスタートすることが通例である。
ダンス・ナンバーが『ラ・カージュ・オ・フォール』の大きな見せ場になっている――ということもあるが、ダンス・パートの稽古を長めに取ることで「ダンサーたちの身体を作ること」と「この作品で必要とされるダンスのスキルを伸ばすこと」、更には「キャスト同士の繋がりを深めること」ができるから――でもある。
私たちの世界では、その作品のために集まったキャストやミュージシャン、スタッフたちを“カンパニー”と呼ぶが、『ラ・カージュ・オ・フォール』では、それは“ファミリー”と呼ばれる。
キャスト、ミュージシャン、スタッフのひとりひとりが深く繋がっていることは、この作品にとってはとてもとても大切なことなのである。
今回も稽古はダンス・パートから始まった。稽古場では、30年以上この作品にかかわっているベテランから今回が初出演のフレッシャーまで、分け隔てなく同じように汗を流している。私などは、それだけでもう胸がいっぱいになる。
そういうことに年々弱くなります。
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