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『ドッグファイト』通信

11月11日(土)

 前半は個人の歌稽古。後半はM2「最後の夜」を振り付け。

 「最後の夜」は、翌朝にはベトナムへ(厳密には“沖縄経由”で)出撃する海兵隊員たちが、アメリカで過ごす“最後の夜”を楽しむために、軍服を脱いでサンフランシスコの街に繰り出して行くナンバーである。男性キャスト6人の歌とダンスと生着替えをご堪能いただける。

 私たちの『ドッグファイト』は、オリジナルのオフ・ブロードウェイ版と比べると、ダンスの比重が圧倒的に重くなっている。
 20歳そこそこの若者たちが持っている“やんちゃさ”や“連帯感”などを、音楽だけでなく踊りでも表現したいと言うのが私たちの『ドッグファイト』のコンセプトであった。そのコンセプト通りに「最後の夜」でも海兵隊員たちは踊りまくっている。

 「最後の夜」は、初演の時、形になるまでに大変時間のかかったナンバーである。ナンバーの中で「物語の設定を手際よく見せること」や「劇中の場所が次々と移り変わっていくさま」、そして「着替えを音楽のサイズにはめ込む作業」など、計算しなければいけないことが幾重にもあったからである。
 今日は“初演の振りを復元する”ことから始めたので、初演の稽古と比較すると「あっ」という間に形になった印象であった。

 初演からの続投組の皆さんは、たとえ細部を忘れていても、何度か繰り返している間にいつの間にか様になっている。が、初参加の矢田さんと木内さんは、振りを覚えるのも手順をこなすことも全てゼロからなので、ご本人の気持ちにかかわらず悲壮感が漂ってしまう。

 悲壮感を漂わせたお2人がまたチャーミングなのだが。

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