『ドッグファイト』通信
11月10日(金)
読み合わせ。ミュージカルなので、もちろん歌入りで。
初演を経験している皆さんは、役やシチュエーションに対する理解がさすがに行き届いている。新鮮さも(少なくとも今日のところは)十分に感じられて、初演以上に物語に引き込まれるように感じられた。
そして、今回から参加してくださる皆さんは、意表を突くような表現を随所に持ち込んだ。初演とは違う楽しさが随所に見受けられ、予想以上に楽しかった。
つまり、“とても良い”読み合わせであった。
読み合せの後、立ち稽古に入る。
今日は1幕1場の冒頭、台本に「作中とは別の時間であり、思い出が人間の姿で存在している夢の中のような世界」と記されている部分と、それに続く「1967年の長距離バスの車内」の場面を立ち稽古。
『ドッグファイト』の時代設定は1963年である、と前に記した。
が、1幕冒頭の「長距離バス」と、1幕の幕切れ、そして2幕のラストは1967年である。『ドッグファイト』の物語の大部分は、実は“1967年から回想した”1963年なのである。
「夢のような世界」のシークェンスでは初演の時に気になっていた部分があり、その部分には微調整を施した。
ご覧くださる皆さんには気づかれないかも知れないような些細な修正だが、こう言う細かな改良をひとつずつ積み重ねて行くつもり。
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