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『ドッグファイト』通信

11月8日(水)

 全キャスト集合。で、歌稽古。

 初めてキャスト11名全員が揃った。揃ってみると……懐かしくも感じるし、新鮮にも感じる。今日が初対面の人も何人かいて、「初めまして」の声も聞こえてくる。きっと初演とは違った新しい『ドッグファイト』が生まれることだろう。
 『ドッグファイト』には“ハモる”ナンバーが少なくないのだが、全員集合して、ようやく本番通りのハーモニーが聞こえるようになった。改めて「素敵な楽曲が揃っている」ことを実感する。

 歌稽古に続いて1幕2場を立ち稽古。

 再演である今回は、物語の順序にはこだわらず、能率の良い場面からどんどん立ち稽古に入ることになっている。
 で、まずは1幕2場。サンフランシスコの街中にある“典型的な”食堂の場面である。“ドッグファイト”に連れ出す相手を探しあぐねて食堂に入った主人公=エディー・バードレイスが、音楽好きな女の子=ローズと出会うことになる。

 “ドッグファイト”とは、本来は「戦闘機同士の激しい空中戦」を意味する言葉であるが(犬の喧嘩、乱闘の意味もある)、この作品の中では「海兵隊の間で脈々と続いてきた伝統行事(ゲーム)」を示す隠語である。
 ゲームのルールは「一番不細工なデート相手を連れてきた隊員が勝ち」。女性に対して失礼極まりないゲームなのだが、これは「これから戦場に出て行く海兵隊員たちから人間性を奪い取る」ために、脈々と受け継がれてきた“冷酷なしきたり”であるらしい。

 そんなゲームに何の疑問も抱くことなく、嬉々として取り組むおバカな海兵隊員たちであるが……。

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