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2017年2月の記事

『アニー』通信

2月14日(火)

 ブロードウェイ・ミュージカルアニーの上演準備が進行している。

 先週末には“サンディ”の打ち合わせがあった。

 “サンディ”は『アニー』に登場する野良犬の名前である。野犬刈りで捕まりそうになったところをアニーの機転に救われ、アニーとの間に友情(?)が芽生える(のだと思う)。
 そのサンディを、今回の『アニー』では“どのように”していくか。サンディを担当してくださる方と意見交換(ちょっと“ぼかして”記しているが、具体的に書いてしまうと何だか夢が無くなる様な気がするので……)。

 昨日は衣裳デザインの打ち合わせ。

 振付の広崎うらんさんにも参加してもらって、衣裳デザイナーの朝月真次郎さんと、衣裳全体をどう考え、どう組み立てるか、意見交換。
 1933年と言う『アニー』の時代設定と、キャラクターの背景と変化(つまりストーリー)を大切にした衣裳になりたい。そのためには……?
 朝月さんは既に実作業に入っており、生地を集めたり、染めたり、パターンを起こしたり……されているらしい。今度の『アニー』は衣裳も見どころのひとつになるだろう。

 そして今日は舞台美術の打ち合わせ。

 美術デザイナーの二村周作さん、照明デザイナーの高見和義さん、舞台監督の小林清隆さん・やまだてるおさんと、場面毎のデザイン、使い勝手、転換の手法などなど、稽古に入るために必要となる部分を詰める。

 新生『アニー』では、ドラマも舞台転換もスピード感あふれる物にしたい。

 そうなりますように。

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大千穐楽 『シスター・アクト』通信

2月11日(土)

 全国ツアーを行っていたミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が、まつもと市民芸術館 主ホールで、遂に千穐楽を迎えた。

 キャスト、オーケストラ、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ご観劇くださった皆さん、ツアーを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 残念ながら私は東京だったので千穐楽には立ち会っていない。と言うより、1月8日に博多座で観たのが最後である。なので、誰よりも私自身が重度の“『シスアク』ロス”である。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』は“観る者に希望と勇気を与えてくれるミュージカル”だと私は思っている。そしてそれは、“劇場の役割”の中で最も大切なことだと私は考える。その1点だけでも、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が繰り返し上演されるべき理由となるだろう。

 果たして次があるのかどうか……今は何もわからない。が、「あって欲しい」と切実に、心から、神掛けて、願っている。(それまでは『クリエ・ミュージカル・コレクションⅢ』へどうぞ。瀬奈デロリスに会えます)

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初日 『クリコレⅢ』通信

2月9日(木)

 『クリエ・ミュージカル・コレクションⅢ』の初日が無事に幕を下ろした。感慨無量である。

 『クリコレ』シリーズ初日の劇場は他のどの公演の初日とも違っていて、毎回とても落ち着いている。キャストもスタッフも丹念に準備を重ねてきた証しだと思う。
 今日も全体での返し稽古や各セクションの修正作業は行われたが、誰かがバタバタしている、と言うようなことはなかった。

 初日恒例の「お祓(はら)い」を開演の2時間前に済ませると、演出家にはもうすることが何もない。お弁当を頂いたら、後はただ“その時”を待つだけである。

 『クリコレ』初日の「開演前の客席」の雰囲気は独特である。
 “高揚感”と“緊張感”が半分半分……とでも言おうか、「これから見たり聞いたりする“もの”」へのお客様の期待と不安が、同じくらいでせめぎ合っているのだと思う。

 私自身は、高揚感よりも緊張感の方がはるかに強い。果たしてお客様は私たちのショーを気に入ってくださるだろうか。その緊張感は、カーテン・コールが終わり、緞帳が降ろされ、お客様が客席を去られる時まで続く。
 どの初日でもそうである。『クリコレⅠ』の時も『Ⅱ』の時もそうだった。が、今日のそれは“いつも以上”であった。

 終演後、楽屋を出る時にすれ違った山口祐一郎さんは、ニヤリとされて「台本に書いてある通りになりましたね」とおっしゃった。

 そうであったのならば本当に嬉しい。

 これで『クリコレⅢ』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。次は『アニー』通信。程なく始まります。

 『クリエ・ミュージカル・コレクションⅢ』は3月5日まで。どうぞ、お見逃しのありませんように!

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『クリコレⅢ』通信

2月8日(水)

 舞台稽古2日目。

 今日も稽古前に若干の修正作業。舞台稽古は午後イチから、昨日の続き。メニューを順調に消化し、大休憩の後、ゲネプロ。“日直”からカーテン・コールまで、ミュージカル好きの私にとっては“ため息の出るような場面ばかりが続く”2時間30分(くらい)であった。

 ゲネプロ終了後は全体で確認。とても良い仕上がりのゲネプロではあったのだが、更なる完成度を目指して、明日の開演前に舞台で何曲か当たることに。

 さて。

 明日の東京地方、予報では雨やミゾレになるらしい。お出かけのご予定のある方はどうぞご注意くださいませ。

 コレクションした人にとって“その曲”は、様々な想いの詰まった“特別な曲”である。ひとりひとりの“特別な曲”を集めたショー『クリエ・ミュージカル・コレクションⅢ』

 開幕は明日。

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『クリコレⅢ』短信

2月7日(火)

 舞台稽古1日目。

 稽古の前に、午前中は照明デザインの続きとオーケストラ&音響チームのサウンド・チェック。午後イチで舞台稽古。幕開きの“日直”さんより2幕の真ん中辺りまで“場当たり”と“オケ付きで”を重ねる。舞台稽古終了後は大道具と電飾の直し。作業にお付き合いくださった皆さんに心より感謝。

 今日のブログは素っ気なくてすみません。

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『クリコレⅢ』通信

2月6日(月)

 稽古は無し。朝から1日、照明のデザイン。

 照明デザイナーの柏倉淳一さんが、様々な照明機材を駆使して36曲分の照明デザインを次々と生み出して行く。
 並行して音響チームのセッティングや調整、オーケストラのシーティング、楽屋周りでは衣裳チームとヘアメイク・チームの準備……など、明日からの舞台稽古に備えた作業が各所で行われている。美術デザイナーの松井るみさんは、明日初日を迎える日生劇場とシアタークリエを行ったり来たりしながら(ご近所で良かった)、大道具スタッフにあれこれ指示を出している。

 ……と言う訳で、明日は舞台稽古。その前に、まだやることが。

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『クリコレⅢ』通信

2月5日(日)

 稽古場最終日。

 2回目のオケ付き通し稽古である。
 日直は瀬奈さん。瀬奈さんは相変わらずトークがお上手である。続く“本編”は、昨日の通し稽古で取りこぼした幾つかのことが首尾よく回収されて、とてもいい仕上がりであった。皆さん“さすが”としか言いようがない。

 稽古後はシアタークリエへ。昨日千穐楽を迎えた『お気に召すまま』と入れかわりに、我々の仕込み作業が始まっている。いつもの様に道具のタッパを決め、照明のフォーカス作業。そして夜少し遅い時刻から照明デザイン、スタート。

 近ごろ夜の作業にはめっきり弱くなった。なので……おやすみなさい。ZZzzzz...

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『クリコレⅢ』通信

2月4日(土)

 オケ合わせ2日目。

 まず、昨日の続き。残っている1/3ほどの楽曲を当たる。全曲を当たり終えたところで大休憩。歌唱指導の山口正義さんが作ってきてくださった“美味しいもの”を全員でご馳走になる。

 満ち足りた気持ちになったところでオケ付き通し稽古。今日の“日直”は大塚千弘さんである。
 そのオープニングから最後の幕が下りるまで、『クリコレ』のすべての瞬間には「ミュージカルを見る喜び」と「幸せ」が満ちている。『クリコレ』に集まった人々は、全員がミュージカルの申し子なのだと思う。

 通し稽古終了後は全体で確認。演出家からのダメ出しは何もない。

 ところで、初日が近づくと、稽古場や劇場の様子などをFacebookに書きこむことがある。思いついた時にしていることなので必ず書き込むとは限らないのだが、ご興味がある方は覗いてみてください(山田のFacebookはこちら)。

 そしてもう一点、『クリコレⅢ』の上演時間であるが、幕間休憩20分を含めて、全体では2時間20分~30分……前後になるものと思われる(不確定要素も無くはないので、終演後のご予定は余裕をもってお組みくださいますように)。

 さて。

 明日は稽古場最終日。シアタークリエでは仕込み作業が始まる。

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『クリコレⅢ』通信

2月3日(金)

 オケ合わせ1日目。

 『クリコレ』で嬉しいのは、オーケストラが稽古場にやって来ても居場所がなくならないことである。
 『クリコレⅢ』のオーケストラは12名編成。メンバー全員がオン・ステージなので、いつもなら場所を明け渡さなければならない我々スタッフも、そうしないで済むのである。昨日までオーケストラのスペースでのびのびと過ごしていたアンサンブルの皆さんが路頭に迷ってはいるが。

 オケ合わせは台本順に1曲ずつ、確認と調整を丁寧に。
 音楽監督の八幡茂さんが、『Ⅰ』『Ⅱ』に続いて今回も素敵な編曲を施してくださった。指揮は『Ⅰ』も振ってくださった若林裕治さんである。今日は全35+1曲のうち、2/3ほどの楽曲を合わせて終了。続きはまた明日である。

 このブログでも何度となく記しているので「またか」とお思いの方も大勢いらっしゃるだろうが、オーケストラと初めて合わせる日が芝居作りの全行程の中で最もワクワクする日である。すなわち、今日である。
 キャストの皆さんも全員が絶好調(当社比)で、明日の“オケ付き通し”が待ちきれない!

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『クリコレⅢ』通信

2月2日(木)

 ピアノ(粗くない)通し。

 昨日“粗かった”色々な部分が整理・消化され、格段に洗練された良い通し稽古であった。
 キャストの皆さんは口々に「緊張する」とおっしゃっているが、昨日よりも遥かに楽しそうに見えた。この顔触れが楽しそうに歌っている(或いは踊っている)姿を見て嬉しくならないミュージカル・ファンはいないだろう。

 明日から3日間はオーケストラとの稽古になる。それが済むといよいよ劇場入り。初日は1週間後である。

 『クリコレⅢ』に登場する25作品にはブロードウェイ・ミュージカルもあればロンドン発の作品もある。ウィーン生まれのミュージカルももちろんあるし、それ以外の物もある。
 そのうち山口祐一郎さんが出演された作品は11本。ただし、それらの作品からのナンバーを山口さんが歌う……とは限らないのだが。

 今回の“ダンス”は“あの”ダンス。

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『クリコレⅢ』通信

2月1日(水)

 粗(あら)通し。

 “粗”と付いているからと言って“粗くやること”を目的にしている訳ではない。「“多少大雑把になってもいいから、とにかく通してみましょうよ。怒らないから”通し」くらいに思っていただければ、まあ当らずとも遠からずだろう。

 それはともかく、全編が繋がってみると、とにかく楽しくて、見応えも聞き応えもあって、時々ウルウルして、ちょっと得した気分にもなるゴージャスなショーになっている。まだまだ粗いことは粗いのだが、それは残りの稽古期間が解消してくれるだろう。
 一番心配していたのは“上演時間がどの程度になるか”だったのだが、どうやら3時間近くになってしまうことは避けられそうである。ただし“日直当番さんの話が異常に盛り上がった場合”はその限りではない。

 粗通し終了後はダメ出し……と言うか確認。そして抜き稽古。明日の“粗くない通し”に備える。

 『クリコレⅢ』で取り上げるミュージカル・ナンバーは、“1963年初演のミュージカル”から“現在上演中のミュージカル”まで、多彩な25作品から選ばれている。

 “地獄”も“天国”もあります。

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訃報 藤村俊二さん

 藤村俊二さんが亡くなった。

 藤村さんとご一緒したのは、ジャン・クロード・カリエール/作のコメディ『ラ・テラス』(2001年、PARCO劇場・他)の時である。このフランス産のシニカルな“コント風”コメディで、藤村さんは“若い夫人を連れた老大佐”という不思議な役を演じてくださった。
 藤村さんの信条は“独特のユーモア”と“軽やかさ”にあったと思うのだが、当時70歳に近かった藤村さんは(我々の心配をよそに)舞台でも跳ねたり転んだり、芸風同様に身体も実に軽やかでいらした。
 若い頃、日劇(=日本劇場。“有楽町マリオン”のある場所に建っていた)ダンシング・チームにいらした経歴を知れば、それも当然と思えるのだが。

 藤村さんのニックネームは「おひょい」と言った。
 「なんで“おひょい”なんですか?」とご本人にお聞きしたことがある。我慢するのが嫌いで、気に入らないことがあると現場から“ひょいっ”といなくなってしまう癖があるからだ、と、おひょいさんは飄々とおっしゃった。

 『ラ・テラス』でご一緒する数年前のことである。私が演出する“ある新作ミュージカル”に藤村さんがキャスティングされたことがあった。が、藤村さんの出演は実現しなかった。

 “ひょいっ”といなくなってしまわれたのである。

 合掌。

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『クリコレⅢ』通信

1月31日(火)

 今まで稽古は大変“おおらかな”ペースで進んで来た。が、ここに来ていきなり「今日・明日で全場面を当たれ」。しかも「明日は粗通しもやれ」と言う。

 でも、それはそのはずである。気が付けば稽古場で過ごせるのもあと僅か。別スタジオではオーケストラ・リハーサルも始まった。なので……。

 幕開きより順番に全曲=全場面を当たる。

 全35曲+1曲=36曲を1曲ずつ順番に、おさらい、思い出し、或いは新規にステージング……しながら整理と確認。まだ1曲ずつで繋げてみたわけではないが、『Ⅰ』『Ⅱ』にも劣らない、充実した楽しいショーになっている、と思う。
 そして、照明デザイナーの柏倉淳一さんが稽古場に登場。いつも記しているように、照明デザイナーが稽古場に現れたら稽古も最終段階である。

 今日はカンパニー一同、大いに頑張った。「今日・明日で」と言われたところを、「今日1日で」全場面当たり終えたのである。
 なので、明日の稽古は「粗通し」ではなくて「粗通しから」になった。開始時刻もちょっぴりゆっくりになった。

 明日は通すぞォ!!

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