『貴婦人の訪問』通信
10月7日(金)
立ち稽古。
まず1幕6場「それぞれの場所(通称“テレホン・シークェンス”)」の思い出し。
テレホン・シークェンスに登場するのは市長(今井清隆さん)、牧師(中山昇さん)、警察署長(今拓哉さん)、そして校長(石川禅さん)の4人である。キャストの4人は全員初演からの続投なので、思い出しもサクサクと手際よく進む。が、「受話器をどちらの手で持っていたか」の話になった時、ささやかな波紋が起こった。
受話器を右手で持つか左手で持つかは、ワイヤレス・マイクの装着位置と密接に関わってくる。音響さんには「ワイヤレス・マイクを左右どちら側に装着したか」の記録が残されているのだが、その記録とご自身の記憶とが一致しなかった方が1名。石川禅さんである。
初演時に何十回と繰り返した手順でもそう言うことはあるのである。結果的には禅さんの記憶が間違っていらしたのだが……。
人間の記憶なんてアテにならないなあ(自戒を込めて)。
続いて1幕1場をおさらい。更に1幕3場「ホテル“黄金の天使”の中」を思い出してM3と合体。更にその後1幕4場をさらって、最後に1幕5場「イルの雑貨店」を稽古。
稽古の進行具合としては、これまでのところは至って順調である。これくらいのペースで1巡目を最後まで進めることができたら、いいなあ。
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コメント
右だった記憶…が、あります。
あのシーンは暗闇にボックス型の明かりが彼らを浮き出させて、カッコいい場面でした!
初日をドキドキしながら待ってます。
投稿: レッサ | 2016年10月 8日 (土) 09時27分