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『シスター・アクト』通信

5月6日(金)

 2幕の後半をおさらい。その後、ミュージカル・ナンバーの固め。

 帝劇の休演日を利用して、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の大道具の一部が奈落(舞台の階下に当たる部分)の作業場に運び込まれ、組み立てられた。
 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の舞台美術は、アクティング・エリアの周囲を教会の建物が囲っていて、その中に“色々な場面のセット”が入れ代わり立ち代わり入って来る、と言う構造になっている。
 今日運び込まれたのはその教会の建物の一部で、本編中では舞台の左右にそびえ立ち、時々移動してその居所を変える、可動する部分である。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の美術デザイナーは松井るみさんである。るみさんの作り出す舞台美術は巨大であることが少なくない。特に帝劇でのるみさんは“巨大である”率が高いと思う。
 それは、裏返せば“帝劇が巨大な舞台美術を必要とする劇場空間である”からでもあるし、“巨大な舞台美術が様になる劇場空間である”からでもあるだろう。

 その、奈落で組み立てられた大道具に久しぶりに近づいてみて、改めてその巨大さに圧倒された。
 図面上では(すなわち脳内では)その巨大さは十分理解していたのだが、その横に立つと“理解”どころではない、まさに“圧倒的”な存在感なのであった。

 舞台に収まった“これ”を客席から見ても、今日の様に感じることはなかった。むしろ“ちょうどいいサイズ”に見えていて、だからこそ、今日はその巨大さに圧倒されたのだ。

 劇場の不思議なマジックだと思う。

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