『シスター・アクト』通信
5月14日(土)
オケ合わせ、2日目。
昨日2幕の中盤まで終えているので、今日はその続きから。全編の終わりの「エグズィット・ミュージック(Exit Music)」までを合わせる。
全曲を合わせ終えた後、残りの時間でダンス・ナンバーのいくつかを、リズム隊(キーボード、ドラム、パーカッション、ベース、、ギター)のみで合わせる。
昨日も記した理由で、稽古場でワイヤレス・マイクを使用することができない。
そこで、オーケストラを間引いて(=リズム隊のみで)演奏の音量を落とし、マイク無しで(有線のスタンド・マイクに動きの制約を受けずに)踊り主体の楽曲を合わせるのである。
(昨日のつづき)誤算だったのは、次の便が“24時間後”だったことである。
空港近くのホテルに宿を取り(航空券が一括購入されていれば、遅延時の宿代は航空会社持ちになったのだそうだ。今回はならなかった)、翌朝、チェック・アウト時刻まで滞在してホテルを出た。
成田行きのJL408便は21時05分発。まだ半日あるが、搭乗手続きが始まるまで空港ロビーで時間を潰すことにする。
『ターミナル』(スティーブン・スピルバーグ監督/2004年公開)という映画がある。主人公のトム・ハンクスは、JFK空港の国際線乗り継ぎロビーで何日も過ごす羽目になるのだが、巨大なフランクフルト空港のロビーで、私はトム・ハンクスになった様な気持ちであった。
手荷物に小説『モンテ・クリスト伯』が入っていた。岩波文庫版で全7巻になるこの大長編を読むのに、今日ほど相応しい日はないだろう。
私は時が経つのも忘れて、一心不乱にページをめくった。(おわり)
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