『ジキル&ハイド』通信
2月27日(金)
1回目のオケ付き通し。
大変順調に進み、いい感じに終わった1回目であった。改善すべき点はもちろんまだ残っているが、関係者の誰もが「2016年の『ジキル&ハイド』は凄い!」と感じている様子であった。
通し稽古終了後はオーケストラ部門とキャスト部門とに分かれて、それぞれで駄目出し。駄目出しの後、更にいくつかのシーンを抜き稽古。
キャストの皆さんは、稽古場にオーケストラがやって来てからはそれまでの居場所を追われ、今ではセットの裏などに肩を寄せ合って出番を待っている。それでも舞台に出れば今まで通り広々とした環境が保証されているが、侘しいのは我々スタッフである。
同じスタッフでも、舞台を裏から支えてくださる演出部の皆さんは、稽古当初から舞台裏にそれぞれが居場所を確保済みなので、オーケストラが引っ越してきた影響はそれほどでもない。
オーケストラとの稽古に欠かすことのできない音響チームも、巨大なミキシング・コンソールなどを運び込んで稽古場の一角を占有し、むしろ待遇が良くなった。
問題は、私を含む残りのスタッフである。
残りのスタッフに宛がわれているのは長テーブルが1台のみ。その長テーブルも稽古場の端に設置されているので、舞台を正面から見ることはできない。その長テーブルを残りのスタッフで奪い合う譲り合うことになるワケだが、私は当初、“稽古中にテーブルを必要とするであろう誰か”にテーブルを使ってもらう気満々でいた。……が、結局は私が使ってしまった。
今日彷徨ったスタッフ皆さん、明日は譲るから。
明日は2回目のオケ付き通し。稽古場最終日。
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