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『ドッグファイト』通信

11月21日(土)

 立ち稽古。2幕5場を作る。

 日付は変わった。サンフランシスコの空も白み始めた。
 バードレイス、ボーランド、バーンスタインら、海兵隊員たちは隊へ戻らなければならない。それぞれの思い出を胸に……。

 「兵隊たちが1日だけ休暇をもらって街へ繰り出す」と言えば、ミュージカル『オン・ザ・タウン』のことが思い出される。昨年(2014年)日本でも(そしてブロードウェイでも)上演されたので、ご記憶の方も少なくないだろう。

 1944年にブロードウェイのアデルフィ劇場で初演された『オン・ザ・タウン』は、「上陸許可が下りた3人の水兵たちがニューヨークで一晩を過ごし、恋と冒険を繰り広げる」ミュージカル。
 レナード・バーンスタインによる斬新な音楽と、ジェローム・ロビンスによる大胆なダンスが話題となり、1949年にはジーン・ケリーやフランク・シナトラの出演で映画にもなった(邦題『踊る大紐育』)。『ウェストサイド物語』の“プロトタイプ”とも言うべきミュージカルである。

 ベトナム戦争が時代背景にある『ドッグファイト』とは単純には比較できないが、それでも両作品は「3人の水兵(『オン・ザ・タウン』は海軍、『ドッグファイト』は海兵隊)」「限られた自由時間」「女の子との出会い」など、良く似た構造を備えている。

 だから何? ……と突っ込まれると、「いえ、ただちょっと、似てるな、と思ったので……。」と言う以上の話ではないのだが。

 明日は稽古OFF。休み明けはラスト・シーンを作る。

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