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『TDV』通信

10月9日(金)

 稽古前に『ドッグファイト』の舞台美術打ち合わせ。

 美術デザイナーの伊藤雅子さんがセットの模型を作ってきてくださった。
 照明デザイナーの柏倉淳一さん、舞台監督の弘中勲さん、演出助手の末永陽一さんらと、場面毎の飾り方や検討すべき課題などについて意見交換。

 打ち合わせを終えて『ダンス オブ ヴァンパイア』の稽古場へ。

 今日は伯爵さまが立ち稽古に初登場。メニューは1幕5場、7場、8場である。

 5場は伯爵さまがサラに「神は死んだ」を歌いかける場面。
 稽古の1回目、歌い終わった伯爵さまは小迫り(こぜり。人ひとりが乗れるくらいのサイズの迫り=舞台と奈落を行き来する昇降装置)に乗って迫り下がって行かれたのだが、恐れながら伯爵さま、迫りを使用していたのは初演だけでした(追記:ホントは初演と再演でした。ご指摘くださった皆さん、ありがとうございました。伯爵さま、ごめんなさい)。

 7場は宿の中。陽が落ちて、アルフレートが入浴の準備をしていると、サラが物欲しそうに現れて……。
 そして8場は宿屋の表。深夜、サラのもとに伯爵さまから小さな包みが届けられる。眼が冴えて寝付けないアルフレートが部屋を抜け出してみると……。

 アルフレートとサラは、初演以来、常にダブル・キャストで演じられてきた。その4人が全員初『TDV』であるのは初演時以来のこととなる(再演と再々演の時は、経験者が誰かしら続投していたので)。

 経験者が続投していた場合、稽古は「続投者が未経験者に芝居の手順や意味を手取り足取り教える」と言う風に進む場合が多い。
 が、全員が未経験者であった場合は、当然ながらそうはならない。全員がゼロからの同時スタートであるので、稽古も「2人で助け合いつつ、相談しつつ、不得手な部分をカバーし合いつつ」進むことになる。

 美しい友情の始まり……かも知れない。

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コメント

連日のお稽古演出、お疲れ様です。

『TDV』再々々演、楽しみに待っていました♪
初演でハマリ、再演、再々演と観てきました。
今回ももちろん、帝劇&梅芸で感激予定です。

そうそう、1幕5場の伯爵様の立ち去り方が変わったのは再々演からではないでしょうか。
地元大阪での開演を待ちきれずに出かけた帝劇で、「あれ?あのシーンなくなった。。。」
とちょっと寂しい思いをしました。(結構好きなシーンでした。)
その後、大阪・梅芸で観て、「・・・もしかして、梅芸には迫りが2つ無いから演出を変えた?」
と思った記憶があります。(私の個人的な記憶&勝手な思い込みですが;;)

帝劇と梅芸では、舞台の広さもまるで違うのだな、という事も
『TDV』のオープニングシーンで知りました。(梅芸で観た時の衝撃ったら、、、;;;)
帝劇はとても素晴らしい劇場ですね。
また足を運べるのが今から楽しみです。

投稿: keifox | 2015年10月10日 (土) 23時54分

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