『TDV』通信
10月5日(月)
立ち稽古。まず1幕1場を稽古。
荒れ狂う吹雪の中を、両手に荷物を下げた少年が心細げにトボトボとやって来る。
少年は物語の主人公=アルフレート。アルフレートは夜の冬山で、師と仰ぐプロフェッサー・アブロンシウスとはぐれてしまった……。これが『ダンス オブ ヴァンパイア』の幕開きである。
主人公アルフレートをダブル・キャストで演じるのは平方元基さんと良知真次さん。お2人とも『ダンス オブ ヴァンパイア』には初登場である。
今までのアルフレートは皆さん個性的で(特に恐怖におののく表現が)、それを見比べるのもこの作品の楽しみのひとつであった。今度はどんなアルフレートになるだろう?
続いて、昨日「ニンニク(ガーリック)」のステージングに手を付けた1幕2場を稽古。
1幕2場は山奥の宿屋。
妙に明るく人懐っこい(それらが胡散臭くも感じられる)シャガールが主人を務める宿屋である。厨房担当はシャガールの働き者の女房=レベッカ。ウェイトレスのマグダは、この店には不釣り合いなくらい色っぽい。
その宿屋に、遭難寸前であったアルフレートが、荷物とアブロンシウスを抱えて転がり込む。仮死状態(?)から蘇ったアブロンシウスはそこである物を見つけ……。
更に1幕3場を稽古。
宿屋に逗留することになったアルフレートとアブロンシウスは、シャガールに案内されて客室へと向かう。その途中で聞こえて来たのは、この世のものとは思えない美しい歌声であった……。
稽古終了後、『ドッグファイト』の衣裳打ち合わせ。衣裳デザイナーは黒須はな子さんである。
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