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『TDV』通信

10月16日(金)

 まず、ミュージカル・ナンバー「永遠」のおさらい。その後、2幕9場、10場を立ち稽古。
 今日は2場面とも大人数の場面である。なので、一昨日とは打って変わって、帝劇作品らしい稽古場なのである。

 9場。ここには「永遠」があり、そして「抑えがたい欲望」がある。

 「抑えがたい欲望」をどんなシーンにするか、2006年の初演時は大いに頭を悩ませた。
 ハンブルクで観た「ウィーン初演版」は、墓石の並んだ巨大なセットが下りてきたり、人を乗せたブリッジ2本が上下動したり……と、全編がスペクタクルな作りで目を惹いた。なので、日本版『ダンス オブ ヴァンパイア』にもスペクタクルな要素が必要なのではないか、と思っていたのだ。

 その流れで、「抑えがたい欲望」もスペクタクルな仕掛けを施したシーンにしよう、と構想を練っていたのだが、山口祐一郎さんの歌う「抑えがたい欲望」を稽古場で始めて聞いた時、その考えを改めた。
 そして、現在ご覧いただいている「抑えがたい欲望」になったのである。

 10場。プロフェッサーとアルフレートは「最終決戦」に臨む。

 今までの困難とは比べ物にならない、文字通り「死と隣り合わせ」の危険な作戦である。果たして、運命の女神は誰に微笑むのか……?

 この場面は、今年の2~3月にシアタークリエ、他で上演された『クリエ・ミュージカル・コレクションⅡ』の1幕ラストで(パロディとして)取り上げられていた、あの場面である。
 もちろん、本編では『クリコレⅡ』で取り上げた部分の後に更に続きがあって、もっともっとハラハラドキドキさせられることになるのだが……。

 それは観てのお楽しみ、と言うことで。

 今日の稽古はちょっと長丁場であった。終了した時には結構いい時刻になっていた。でも、初演の時は毎日こんな時刻まで稽古していたなあ。

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