『TDV』通信
10月10日(土)
1幕9場、10場を立ち稽古。
9場は、1幕2場と同じ、宿屋の食堂。2場と違って沈痛な空気が流れている。村人たちの歌う「ニンニク(ガーリック)」も物悲しい。その理由は……。
この場面は、1幕のラスト・シーン直前の重要な場面である。物語が大きく動き、登場人物の何人もの人生に大きな転機が訪れる。
時間としても15分を優に超える場面だが、芝居の段取りがどの場面よりも多いと言うことでも特別な場面である。段取りをキャストのひとりひとりに渡すだけでも大仕事。全てを渡し終えて全体が繋がるまでに4時間を費やした。
そして10場。プロフェッサーとアルフレートはついに目的地へと辿り着く。そこでは思いもよらない歓迎が2人を待っていた……。
この場面は、昨年の1月にシアタークリエ、他で上演された『クリエ・ミュージカル・コレクション』(ⅡではなくてⅠの方)の1幕ラストでほぼ丸々再現されていた、あの場面である。2人をあの方が出迎え、そして新たな人物も登場する。
これで1幕をひと通り、ざっくりとだが当たり終えた。今のところ手応えは悪く無い。
「今回は『ダンス オブ ヴァンパイア』の集大成を目指したい」と、大きなことを言ったのは顔寄せの時の私である。だが、その日のブログではそのことに触れなかった。そうならなかった時に恥ずかしいからであるが、今日は書いてしまおう。
今回の『ダンス オブ ヴァンパイア』は今までの集大成になります。
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コメント
ダンスオブヴァンパイア、初演から、ずっと観ています。楽しくて、面白くて、考えさせられるなーという所もあり、そして何より、一生懸命なんだけど、ちょっとずれてる登場人物たちの織り成す世界が好きです。山田さん、自らおっしゃる「集大成」なんて、嬉しすぎます。公演を楽しみにしています。
投稿: 康子 | 2015年10月11日 (日) 08時49分