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2015年8月の記事

『貴婦人の訪問』シアタークリエ初日

8月13日(木)

 東京公演初日。

 時間に追われたシアター1010とは大違いで、舞台回りは極めて落ち着いている。クリエに入ってから仕込みと調整に3日間費やせたのが大きい。
 それでも音響チームの調整、照明チームの修正、オーケストラとキャストでサウンドチェックを何曲か……は行われたが。
 心配されたお天気の方も杞憂であった。ありがとう、晴れ男さん。

 開演の2時間前、公演関係者一同が集まって初日のお祓い。そして定刻の18時30分を3分ほど過ぎて、開演。

 カーテン・コールでは山口さんと涼風さんが初日のご挨拶。その後、私も登壇し、今日のスペシャル・ゲスト、ウィーン劇場協会総監督のトーマス・ドロツダさん、脚本のクリスティアン・シュトルペックさん、そして音楽のマイケル・リードさんをご紹介。
 お三方は舞台に上ってご挨拶をくださった。そのご挨拶を聞きながら、ようやく肩の荷を降ろすことができた様な気がした。

 終演後、劇場ホワイエにキャスト、スタッフ、関係者一同が集まり、東京公演初日を祝うパーティ。
 まず、東宝の池田取締役がご挨拶。そして、ドロツダさん、シュトルペックさん、リードさんも再びご挨拶。カーテン・コールの時より打ち解けた、ユーモアもたっぷりの楽しいご挨拶であった。

 これで『貴婦人の訪問』シアタークリエ通信はおしまいである。
 ブログはちょっと夏休み。

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『貴婦人の訪問』シアタークリエ通信

8月12日(水)

 シアタークリエへ。

 午前中は音響チームとオーケストラでサウンド・チェック。並行して照明デザインの続き。午後は場当たり稽古。
 場当たり稽古は、会場が変わる度に行う必要のある、立ち位置や登退場を会場に合わせて調整する稽古である。で、クリエでの見え方(或いは「見えなさ」加減)に合わせて必要な処置を施す。

 もともとクリエでの上演を想定して舞台美術も考え、稽古も重ねて来たので、変更を必要とする個所は舞台上にはそれほど多くは存在しない。むしろクリエで厄介なのは「袖中(舞台の懐。舞台から退場したその先)」である。
 クリエの袖中は、今回『貴婦人の訪問』が訪問するどの劇場よりも狭い。なので大道具をどこにどうやって収納するか。その隙間を縫って小道具をどう出し入れし、どう格納するか。更に、キャストはその隙間をどう縫って舞台に登場し、退場後どうやって次の場所へ辿り着くか……?

 舞台上のあれこれを直すより、遥かに手間の掛かる場当たり稽古であった。

 さて。

 明日は東京公演の初日。お天気がちょっと心配ではあるが……。

 どうぞ良い初日になります様に!

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『ダンス オブ ヴァンパイア』製作発表 そして『貴婦人の訪問』シアタークリエ通信

8月11日(火)

 ダンス オブ ヴァンパイアの製作発表へ。

 会場となったのは早稲田奉仕園の講堂・スコットホールである。稽古ピアノでお馴染みの國井雅美さんが講堂備え付けのオルガンで奏でる荘厳なオーヴァーチュアで、製作発表は始まった。

 今日は取材の皆さんに加えて、ご応募くださったオーディエンスの皆さん100名にもご参加いただいた。最近はこの形式の製作発表が増えているが、平日の昼間に行われることが多いのが難点と言えば難点であろう。
 が、キャストの皆さんが集まれる日(休演日や昼公演の無い日、など)を選ぶと、どうしても平日の昼間になる。どうぞご理解ください。

 それはともかく、今日登場したキャストは、山口祐一郎さん、神田沙也加さん、舞羽美海さん、平方元基さん、良知真次さん、石川禅さんの6名。全員が扮装である。
 その内容は既に色々な所で報告されているので、目にされた方も少なくないと思う。その中では『ダンス オブ ヴァンパイア』公式ブログである“リー君ブログ”が見逃せないだろう。リンクを張っておくので、未見の方はこちらからどうぞ。

 さて。

 製作発表を終えてシアタークリエへ。

 今日の作業はシアタークリエ版の照明デザインだが、昨日の予測通り、予定されていたよりやや遅れた時刻からスタートとなった。
 クリエとクリエ以外の劇場とでは、照明デザインの手法が若干異なる。物理的な条件が異なるからなのであるが、シアター1010で一度デザインされた明かりに更に手を入れてデザインしているので、「見え方」は一層洗練されて、いい感じだと思う。

 深夜作業ではありましたが。

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『貴婦人の訪問』シアタークリエ通信

8月10日(月)

 シアタークリエへ。

 シアター1010でのプレビュー公演を終えた後、『貴婦人の訪問』カンパニーは金沢、大阪を回り、そして東京に戻って来た。今日は搬入作業、そして仕込みである。

 昨日の大阪千穐楽は12時30分開演であるから、終演して舞台のバラシに掛かったのは、早くても15時30分くらいだっただろう。
 それから大道具、照明、音響、オーケストラ……、様々なものをバラして、搬出して、トラックに積み込んで……、原状復帰と清掃を済ませ、最後の関係者が劇場を退出した時には何時になっていただろう。
 トラックは夜の間に名神、東名をひた走り、大切な荷物をクリエまで運んでくださった。

 今日の東京地方は降ったり止んだりの、生憎の天気であった。
 クリエの搬入口の前に大型トラックが次々と横付けされ、荷台から『貴婦人の訪問』の様々な荷物が次々と降ろされている間も「降ったり止んだり」であった。

 芝居の関係者の中には、大抵「晴れ男」「晴れ女」と呼ばれる人物がいて、その人物が関わっている公演の搬入・搬出では、雨に降られることは絶対に無い。
 また、関係者の中には「雨男」「雨女」と呼ばれる人物もいて、その人物が関わっている公演の搬入・搬出では、確実に雨に降られることになる。

 今日の天気は誰のせいだ?

 それはともかく、今日は残念ながら予定の作業を消化できずに終了。明日に持ち越しである。
 明日は午後から(シアタークリエ版の)照明デザイン、の予定だが、これもずれ込む……かな?

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