『貴婦人の訪問』通信
7月3日(金)
立ち稽古。2幕に入る。
2幕1場はアルフレッドとマチルデが営む雑貨店。時間は1幕のラストから繋がっている。
コンラーツヴァイラーの森から戻ったアルフレッドは、マチルデの制止を振り切って……。
2場はギュレンの街の鉄道駅。ここの時間も前の場面から繋っている。
駅にやって来たアルフレッドを出迎えたのは……。ここにはミュージカル・ナンバー「元気で アルフレッド」がある。
更に3場(結構情け容赦ない稽古スケジュールですね、末永君)。ここはクレアが逗留するホテルの一室。
クレアに面会するためにやって来たのは……。そして、ここには「世界は私のもの」がある。
『貴婦人の訪問』の台本をリアリズム演劇として読まない方がいい、とキャストの皆さんにアドバイスしたことは以前記した(その記事はこちら)。
今日手を着けたナンバー「元気で アルフレッド」などは正にその典型で、そのシーンで起きていることを(リアリズム演劇では当たり前のやり方で)リアルに作ってしまうと、「何の場面なのか」かえって分かり難くなってしまうだろう。
つまり、リアリズムのやり方とは異なる「リアル」を見つけなければならない、と言うことで、それが『貴婦人の訪問』で求められていることなのだ、と私は思う。
それはとても難しい作業であるが、同時に、とても楽しい作業でもある。
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