« 『貴婦人の訪問』通信 | トップページ | 『貴婦人の訪問』通信 »

『貴婦人の訪問』通信

7月17日(金)

 全場面をおさらい。

 全編を幾つかのブロックに分け、一昨日の通し稽古で発見された要改善ポイントをひとつずつ潰す。
 一場面一場面粘って稽古できるのは、恐らく今日が最後である。明日、明後日は通し稽古であるし、それ以降はオーケストラとの合わせが主要テーマとなるからである。

 それにしても、である。「新しい発見」の無い日は一日として無い。新作の稽古はいつもそうではあるのだが、『貴婦人の訪問』でも毎日が「気付き」の連続である。
 もちろん演出方針や演出プランと言ったものを準備して稽古に臨んではいるのだが、稽古場では才能あるキャスト&スタッフが集まり、何日も何週間も掛けて芝居作りに取り組んでいるのである。私などが思いもよらなかった「それはそれは素晴らしい何か」が産み出されないワケが無い。

 「何か」が誕生する奇跡のような瞬間に立ち会う毎日。新作の稽古でしか味わうことの無い喜びである。

|

« 『貴婦人の訪問』通信 | トップページ | 『貴婦人の訪問』通信 »

コメント

芝居好きな一観客としては何とも羨ましい。
今まで何度か「稽古場見学」というものにも伺ったことはありますが、
あれは「余所行きの」御稽古でしょうから(笑)
頂上も見えぬ「そびえ立つ山」で一瞬霧が晴れるような瞬間を味わえる機会は無論なく
何とも羨ましいと思いつつ、一歩一歩確実に山を登られていらっしゃる御様子に安堵し
「早くこいこいプレビュー初日♪」と指折り数えて待ってます。

御稽古場や舞台稽古で出来得る限りのことをなさって幕が上がり
初めて観客というエネルギーが作品に加わる瞬間が大好きです。
本当に、何度体験してもわくわくします(^^)

投稿: sasa | 2015年7月18日 (土) 09時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『貴婦人の訪問』通信 | トップページ | 『貴婦人の訪問』通信 »