『貴婦人の訪問』通信
7月12日(日)
1幕前半をおさらい。
一昨日のブログでも記したことだが、全場面に手を着けた後で物語の始まりに戻ってみると、その場面で「何を」観客に渡しておけばいいのか(或いは、渡さない方がいいのか)、それがとても鮮明になる。
目の前の霧が晴れた感じ……と言うか、暫定と言われていたのが本決まりになった……と言うか、とにかくそんな感じである。演じるにしても、それを見て判断するにしても、迷うことが減る。稽古が進展しているのを実感する時である。
そして衣裳合わせ。
今日はクレア、マチルデ、そしてギュレンの人々……などの衣裳合わせ。
衣裳合わせは、とにかく時間のかかる作業である。仕立てて仮縫をするのであれ、ストックをコーディネートするのであれ、イメージ通りの見え方になるまで、何度も何度も試行錯誤を繰り返すことになる。
ギュレンと言う「どこでもない」街の人々をどの様に作るのか。着る物だけでなく、靴や帽子、アクセサリーやヘア・スタイル……。
試行錯誤は続く。
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