『台所太平記』通信
5月19日(火)
立ち稽古。
南野陽子さんの演じる「駒」は夢見がちな乙女である。
自分と誰かのラブ・シーンを夢想したり、鼻歌を歌っている内にいつの間にか本気で歌ってしまったり……、仕事がお留守になる様なこともしょっちゅうである。
そんな駒を、南野さんは的確に、実にキュートに演じてくださっている。天然で、ほんわかとした(そしてちょっぴり歌も歌う)南野さんを、今回はたっぷりと堪能していただけるはずである。
そして、湖月わたるさん。
湖月さんは「歌」や「踊り」の無い舞台は今回が初めてなのだそうだ。しかし、今までの舞台で培われた(のであろう)スピード感とシャープな身体表現が、この喜劇を一層愉快なものにしてくれている。
男前の様でいて意外と純情な一面もある「百合」。湖月さんの百合はとてもチャーミングである。(つづく)
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