『田茂神家の一族』通信
3月1日(日)
ラスト・スパート。
今日から3日連続で通し稽古である。
以前にも幾度となく記したことであるが、コメディの新作を稽古していて厄介なのは、自分たちが作っている芝居が面白いのかそれほどでもないのか、お客様が笑ってくださるのか引いてしまわれるのか、自分たちではそれが全く分からない、と言うことである。
もちろん、『田茂神家の一族』の稽古場にいらっしゃるのは、笑いにかけては誰よりも豊富な経験を積んでいらした方ばかりである。なので、ひょっとすると、分からなくて不安になっているのは実は私ひとりなのかもしれない。
もしそうであるならば、「芝居の仕上がりに関しては心配しなくてよい」と言うことになる。そうか、心配しなくてよかったのか。
しかし、それは同時に、「私だけが芝居のことを全然分かっていない」と言うことも意味する。芝居が全然分かってなくて、私はこれから演出家としてやっていけるのか……?
新作コメディの稽古は誠に厄介なものである。
稽古終了後は照明デザイナーの宮野さんと照明打ち合わせ。
そりゃそうだ。宮野さんと音響打ち合わせしても意味ないし。
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