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2015年3月の記事

『クリコレⅡ』東京千穐楽 そして『田茂神家の一族』通信

3月11日(水)

 2月20日に開幕したシアタークリエの『クリエ・ミュージカル・コレクションⅡ』が本日千穐楽。

 ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。キャスト、オーケストラ、そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 『クリコレⅡ』はこの後、大阪、名古屋、そして福岡へと赴く。『ドラコレⅡ』『中コレⅡ』『サンコレⅡ』をどうぞよろしく(『クリコレⅠ』この記事を参照のこと)。

 『クリエ・ミュージカル・コレクション』は、我々ミュージカルの作り手や演じ手にとっては「ご褒美」である。いつかまた、ご褒美を頂ける日が来ます様に。

 さて。

 『田茂神家の一族』は、一昨日の夜から紀伊國屋サザンシアターでの作業が始まっている。

 昨日は朝から各セクションの仕込み。夕方から照明のフォーカス作業。今日は朝から照明合わせ、夕方からサウンド・チェック、そして音楽がらみのシークェンスの場当たりであった。

 こうして劇場で過ごすことのできる日常に、ただただ感謝である。

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『田茂神家の一族』通信 初日

3月7日(土)

 初日。

 東京ヴォードヴィルショーは劇団なので、開演の2時間前に全員が集合して、まずはラジオ体操である。そして、舞台監督や制作からの諸注意があり、更に、前日の芝居の駄目出しなどがある。
 今日も開演の2時間前に集合して、体操、連絡事項、芝居の一部を合わせて確認、などが行なわれた。

 開場は開演の30分前。沢山のお客様が詰め掛けてくださった。
 そして開演は定刻の13時。お客様は良く笑ってくださり、時には手を叩いて我々を勇気づけてくださった。
 本編が無事終了してカーテン・コール。劇団を代表してご挨拶に立ったB作さんは、珍しく(?)率直に、ご自身が今感じていらっしゃる感動を告白された。
 客席最後列でそれを聞いていた私は、肩の荷を下ろす、と言うか、この仕事を引き受けることができた幸運に感謝した。

 終演後は、美味しい郷土料理が食べられる「うどん屋さん」にて初日の祝宴。誰もが良く食べ、良く飲み、良く喋った。

 これで『田茂神家の一族』通信はおしまいである。ご愛読、ありがとうございました。
 次は『台所太平記』通信であるが、本格的に始まるのはゴールデン・ウィーク明けになる。それまでは不定期の更新となるが、どうぞ悪しからず。

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『田茂神家の一族』通信

3月6日(金)

 朝から照明合わせの続き。午後、舞台稽古の続き。夜、ゲネプロ。

 取りこぼしの殆ど無い、大変上手く進行したゲネプロだったと思う。上演時間は休憩無しでおおよそ1時間50分。これも理想的だろう。
 明日はいよいよ初日である。ご来場くださる皆さんに、どうぞ楽しんでいただけます様に。

 劇場には少し早目に、余裕を持ってお越しいただくことをお勧めする。そして、これから始まる『田茂神家の一族』の世界に思いを馳せていただければ、と思う。少なくとも、15分前くらいまでには入場されているのがお勧めである。

 福島テルサ FTホールでお待ちしています。

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『田茂神家の一族』通信

3月5日(木)

 朝から照明合わせ。
 ちょっと手こずる。何しろ、Cueの数が膨大なので。

 夕方からキャストIN。
 まずは音楽が入る部分のサウンド・チェック。何しろ、今回は生演奏なので。
 続いて、劇場に入ってからでないと段取りが取れない部分の段取りを取る。
 そして舞台稽古。今日は幕開きから物語の真ん中辺りまでを。要所要所で止めて、確認をしつつ。
 舞台稽古終了後、照明合わせの続き。

 『田茂神家の一族』は、今まで劇団東京ヴォードヴィルショーで上演されたどの三谷作品よりもテクニカルな面が複雑である。なので、スタッフ・ワークにもいつも以上に時間がかかる。

 明日も朝からスタッフ・ワーク。そして舞台稽古の続きとゲネプロ、の予定。

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『田茂神家の一族』通信

3月4日(水)

 福島に来ている。

 福島での『田茂神家の一族』の会場は「福島テルサ FTホール」である。
 FTホールは、キャパシティ473名の、演劇には手頃なホールである。1階席と2階席があり、客席の間口もやや広いので、最後列や2階席からでも舞台が近く感じられるだろう。
 今日は終日スタッフ・ワーク。朝イチから搬入、そして各セクションの仕込み作業。夕方には舞台のタッパを決め、残りの時間は退館時刻まで照明のフォーカス合わせ。無事に一日目を終了した。

 明日は朝から照明のデザイン。舞台稽古は夕方からの予定。

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『田茂神家の一族』通信

3月3日(火)

 稽古場最終日。最後の通し稽古。

 2月9日の顔合わせから始まった『田茂神家の一族』の稽古も最終日を迎えた。
 2月が28日までだったので、稽古期間は実質3週間とちょっと。「長い」と言うほどの期間ではないが、さりとて「短い」とも思わない。新作のコメディを新鮮さを失わずに仕上げるには悪く無い持ち時間であった、と思う。

 通し稽古後はダメ出しを手早く済ませ、制作から「旅の行程についての説明」を受け、「福島行き新幹線のチケット」を受け取る。
 そうなのだ。「チーム田茂神」はいよいよ旅に出る。スタッフは明日、キャストは明後日であるが、東京を離れ、福島で初日の幕を開けるためである。

 福島は佐藤B作さんの故郷である。そして私は初福島(いわき市など、福島県の他の場所には行っているが)である。

 どうぞ良い旅になります様に!

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『田茂神家の一族』通信

3月2日(月)

 今日も通し稽古。

 今までに積み重ねてきたことが上手く機能して、メリハリと勢いの感じられる「良い通し」であった。通し稽古終了後は、いつもの様にダメ出し。ダメの量も少なくなってきた。
 ダメ出しを終えた後、上手く行っていないと思われる個所の幾つかを抜き稽古。これで明日の「稽古場最終日」を迎える態勢は整った。

 全体での稽古を終えた後は、これまたいつもの様に「あるチーム」のおさらい稽古。こちらも「悪くない感じ」に仕上がって来た、と思う。

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『田茂神家の一族』通信

3月1日(日)

 ラスト・スパート。

 今日から3日連続で通し稽古である。
 以前にも幾度となく記したことであるが、コメディの新作を稽古していて厄介なのは、自分たちが作っている芝居が面白いのかそれほどでもないのか、お客様が笑ってくださるのか引いてしまわれるのか、自分たちではそれが全く分からない、と言うことである。
 もちろん、『田茂神家の一族』の稽古場にいらっしゃるのは、笑いにかけては誰よりも豊富な経験を積んでいらした方ばかりである。なので、ひょっとすると、分からなくて不安になっているのは実は私ひとりなのかもしれない。

 もしそうであるならば、「芝居の仕上がりに関しては心配しなくてよい」と言うことになる。そうか、心配しなくてよかったのか。
 しかし、それは同時に、「私だけが芝居のことを全然分かっていない」と言うことも意味する。芝居が全然分かってなくて、私はこれから演出家としてやっていけるのか……?

 新作コメディの稽古は誠に厄介なものである。

 稽古終了後は照明デザイナーの宮野さんと照明打ち合わせ。
 そりゃそうだ。宮野さんと音響打ち合わせしても意味ないし。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』東京千穐楽 そして『田茂神家の一族』通信

2月28日(土)

 日生劇場へ。『ラ・カージュ・オ・フォール』が千穐楽。

 2月6日に開幕したブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』日本初演30周年記念公演も30ステージを走り抜き、東京公演は無事に閉幕した。ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。そしてキャスト&スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 この後、『ラ・カージュ・オ・フォール』は大阪へ。3月6日~8日の3日間、梅田芸術劇場メインホールでの上演である。

 東京の皆さんとは、今度はいつ再会できるだろう。その日が訪れることを、皆さんと共に首を長くして待ちたい。

 千穐楽のご挨拶を済ませて『田茂神家の一族』の稽古場へ。

 昨日の通し稽古を踏まえて、今日は要所要所で止めつつ、全幕をひと通り当たる。止めて確認と修正をし、場合によっては小返しをし、それで少しずつ先へ。
 明日から3月。稽古場も残すところあと3日である。稽古を打ち上げると、スタッフ&キャストは福島へと向かう。『田茂神家の一族』の総仕上げを福島で行い、そして福島で初日を迎えるのである。

 福島の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

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