『田茂神家の一族』通信
2月10日(火)
本日も読み合わせ。
昨日の読み合わせで感じた幾つかのことを、今日の読み合わせの前に何人かのキャストに伝える。伝えたことは、今日の読み合わせで首尾よく機能した。よしよし。
今日は前半を読み終えた所でも一旦読み合わせを中断し、ドラマの構造や人間関係の在り方……などについて意見交換。更に、後半を読み終えた所でももう一度意見交換。今日話したことが、立ち稽古に入ってから後、キャストの皆さんの指針となるはずである。
もちろん『田茂神家の一族』はコメディなので、解釈や役作りをあまりシリアスに追及し過ぎるのもどうか、と思う。が、この一見ナンセンスでファンタジックなコメディが秘めている価値……と言うか可能性……を、少しずつでも良いから掘り起こしてみたい、とも思うのである。
昨日より今日、今日より明日と、一歩一歩ではあるが、稽古場にいる全員で『田茂神家の一族』の「秘密」に近づいて行っている、そんな「感じ」がヒシヒシとする。
それは新作の稽古でしか味わうことのできない「感じ」なのだが、久しぶりにその「感じ」=「快感」に浸らせてもらっている。
新作の稽古とは、その快感と、胃に穴が開きそうになるほどの不安とのシーソーである。願わくは、快感が優ってくれると嬉しい。
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