『田茂神家の一族』通信
2月22日(日)
立ち稽古。クライマックスに手を付ける。
ここへ来て物語は大きく動く。詳しくは書けないが、村長選挙の大勢が遂に判明するのである。もちろん話はこのままでは終わらない。だからクライマックスなのであるが、詳しくは書けない。
伊東四朗さんが『田茂神家の一族』で演じてくださるのは、この村の前村長である田茂神嘉右衛門(たもがみ かえもん)である。「前村長の嘉右衛門が勇退し、村長選挙が行われることになった」と言う所から、この物語は始まる。
伊東さんとは、以前『その場しのぎの男たち』(2003~04年と2013~14年)でご一緒させていただいた。しかし『その場しのぎの男たち』は、私が演出として参加するより以前から滝大作さんの演出で上演されていたし、伊東さんも私が参加する以前から出演されていた。
つまり(新演出ではあったが)新作ではなかったので、今回が「伊東さんとご一緒させていただく初めての新作」と言うことになる。
私は高校時代からの伊東さんのファンである。
当時、私は伊東さんの出演するTVバラエティ『見ごろ! 食べごろ! 笑いごろ!』を毎週欠かさず視聴していた。あの「電線音頭」が生まれた当時の大ヒット番組であるが、今思えばこの番組、今回もご一緒している佐渡稔さん(当時は「三木まうす」名義でいらした)と石井愃一さんもレギュラーとして出演されていた。
『田茂神家の一族』の稽古場には伊東さんをはじめ、佐渡さん、石井さん、それに佐藤B作さん(欽ちゃんバンド!)、山口良一さん(欽ドン!)など、私が最もTVに夢中だった時代にブラウン管の中にいらした人たちが大勢いらっしゃる。皆さんが目の前にいらっしゃって、一緒に芝居を作っているのである。
正に「夢の様」である。
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