初日 『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
2月6日(金)
初日。
昨日とは打って変わって、大変清々しい青空が広がった。30周年を祝う公演の初日に相応しい空である。
本番前はいつもの様に、舞台を使って幾つかの場面を調整したり、初日のお祓いがあったり……であった。が、まあ、初日の開演前としてはかなり落ち着いている部類の方であろう。
初日の開演時刻は18時30分。
2分ほど押して、オーケストラのチューニングが始まった。やがて場内が暗くなり、プロセミアム・アーチを縁どる電飾が一際輝いてオーヴァーチュアの演奏が始まる……。
何と言うか、「初日らしい」初日であった、と思う。
いつも上手く行っている個所がそうでなかったり、と、1階席最後列に陣取る我々は肝を冷やす様なことの連続であったが、それでも『ラ・カージュ・オ・フォール』を待ちわびていてくださった、と言う感じのお客様の温かい拍手と笑い声に包まれて、今夜の日生劇場は世界で一番幸せな劇場であったと思う。
終演後は緞帳裏の舞台で初日の乾杯。ホリプロの堀社長がご挨拶をされ、鹿賀さんと市村さんが声を合わせて乾杯の音頭を取った。
初日の終演後に一同で乾杯、と言うことは珍しいことではないのだが、『ラ・カージュ・オ・フォール』の乾杯は特別である。キャストも、スタッフも、公演関係者の全員が幸福そうに見える。きっと私自身が幸福だからに違いない。
これで『ラ・カージュ・オ・フォール』通信はおしまいである。2カ月に渡ってお付き合いいただき、ありがとうございました。
次は『クリコレⅡ』通信と『田茂神家の一族』通信。
……どうなりますことやら。
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