『田茂神家の一族』通信
2月25日(水)
午前中はミュージカル・アカデミーへ。
「ミュージカル・アカデミー」は、一般社団法人映画演劇文化協会が運営する「ハロー・ミュージカル! プロジェクト」の活動のひとつで、ミュージカル俳優を目指す者のためのスクールである。
私は、前身の「東宝ミュージカル・アカデミー」時代から演技のクラスを受け持っている。そして今日は、今年度(現「ミュージカル・アカデミー」の3期生)の最後の授業であった。
もちろんそれは「私の受持ちが今日で最後」と言うだけで、この後もカリキュラムは3月中旬まで続く。
それはともかく、終わってみれば1年はあっという間である。果たして受講生たちは、充実した、密度の濃い1年を過ごすことができたのであろうか。アカデミーでの経験が、彼らの未来に役立つことを願って止まない。
午後は『田茂神家の一族』の稽古場へ。
今日もまずクライマックスからラストまでをおさらい。
ここでは今まで伏せられていた真実が次々と明らかになり、それによって登場人物たちも目まぐるしく一喜一憂することになる。こういう場面を成立させるのはとても難しいし、稽古にも相応の時間が掛かる。
そのブロックを何度か返して整理した後、真ん中辺りからラストまでを通してみる。
台詞や芝居の段取りがキャストひとりひとりの手の内に入って来て、以前の稽古と比較すると格段にスピードがアップした。コメディにとって、これは良い兆候である。
全体稽古終了後は今日も「あるチーム」の「抜き稽古」。詳しくは(以下略)
『田茂神家の一族』の稽古を終えた後、竜真知子さんにお目に掛かる。
『貴婦人の訪問~The Visit~』の翻訳と訳詩に関する意見交換だったのだが、「まだまだ先だ」と思っていた公演が、「いつの間にか結構近づいていた」と言う話でもあるなあ……。
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