『田茂神家の一族』通信
2月12日(木)
稽古前に、まず衣裳の打ち合わせ。
衣裳デザイナーの牧野さんが、簡単なデザイン画を書いて来てくださった。
『田茂神家の一族』の舞台となる、村長選挙が行われている村は「朳(えぶり)村」と言う。都会ではない「どこか」にある架空の村の住人たちを、さてどのように造形するか……?
衣裳打ち合わせの後は、音楽・演奏の園田さんと公演プログラム向けに対談。司会は、プログラム編集の大堀久美子さんが務めてくださった。
園田さんとご一緒するのは今回で2度目なのだが、園田さんの「音楽的出自」と言った話は今までお聞きしたことが無かった。
なので、この機会を良いことに、聞かずにいたことを色々とお尋ねする。さぞかし「後で文章にし難い」対談であったことだろう。
で。
本日より立ち稽古。
『田茂神家の一族』は、「主要な登場人物はず~っと舞台上に居続ける」タイプの作品である。こういう作品では、登場人物の殆どは「しゃべっている時」よりも「喋っていない時間」の方が遥かに多い。
しかし、「喋っていない」ことは「休んでいていい」と言うことではない。喋ってはいなくても、その人物として演技し続けている必要がある。
こういう作品を「テーブル稽古の期間を長くとって」作って行くのは余りに非効率である。多少乱暴に聞こえるかもしれないが、手間暇かけた「テーブル稽古」よりも「立って、動いてみながら」試行錯誤する方が、こういう作品には向いている。
なので、読み合わせを2日で切り上げて、早くも今日から立っているのである。
明日も立ち稽古。どんどん立って行こう!
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