『ファースト・デート』通信
11月11日(火)
昨日の「通し」のダメ出し・確認とその修正。そして「消え物」の確認。
今回の「消え物(きえもの)」は食べ物と飲み物である。
『ファースト・デート』はバー/レストランが舞台なので、必然的に飲み物・食べ物を注文したり、注文した品が運ばれて来たり、それらを口にしたり、と言うことが出てくる。
舞台では、劇中の飲み食いを、実際の食品を使わずに「飲んだフリ」「食べたフリ」で済ませることも少なくない。が、「フリ」では、やはり興ざめである。『ファースト・デート』では、飲み物も食べ物も、実際に登場人物が口にしたい。
で、「消え物」の「飲食物」を、飲食することになるキャストの皆さんと確認。分かり易く言えば「試食」である。
試食と言っても、「おいしい」とか「そうでもない」とかではない。それもチェック項目のひとつではあるが、「芝居の中での使い勝手」であるとか、「食べ易さ」であるとか、「食べながら台詞は言えるのか」や、「相応しい見てくれであるか」……などなど、様々なことを考慮して「物」は決定されるのである。
確認の結果、新たな注文も幾つか出された。「消え物」担当の演出部の永井さん、どうぞよろしくお願いします。
その後、今日もまた通し稽古。
当たり前のことだが、稽古は、重ねれば重ねるほど良い仕上がりに近づいて行く。今後も、できる限り多く通したい。
稽古後、照明デザイナーの高見さんと打ち合わせ。
『ファースト・デート』は、やや複雑な構造を持ったミュージカルである。その分、照明の比重も、他の一般的なミュージカルより重くなって来る訳であるが、なので今日の打ち合わせも、通常よりやや入念に、表現方法やスタイルについて意見交換しながら進行。
明日も通し……たいけど……、
通せるかなぁ?
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