『ファースト・デート』通信
11月1日(土)
2クール目。
頭に戻って、序盤の芝居部分を重点的に稽古。
『ファースト・デート』が「全編が歌で綴られるミュージカル」ではないことは以前にも記した。それはつまり、「台詞で進行する部分」もそれなりにある、と言うことで、中でも主人公の2人(アーロンとケーシー)は相当量の台詞を喋ることになる。台詞の量だけで言えば、これはもうストレート・プレイである。
そもそもが「ディスカッション好きの国民」の話であるし、加えてシチュエーション・コメディでもある。「大量の言葉」を「物凄い勢いで」喋らなければ成立しないタイプの台詞の、もう連続なのである。
アーロン役の中川さんもケーシー役の新妻さんも、その「台詞の量」と「要求されるスピード」に怯む気持ちも湧くのではないか、と邪推したりもするのだが、お2人はそんな風は微塵も見せず、見事な「スピード」と「明晰さ」と「ナチュラルさ」で喋り倒している。観ていて(聞いていて)胸がすく位の心地良さである。
稽古の後半ではミュージカル・ナンバー「君に合わない」を固める。が、難航し、手間取る。「このナンバーの中で起こすべき事柄」をもう一度整理しなくては。
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