『ファースト・デート』通信
10月22日(水)
顔寄せ。
顔寄せには、何となく「稽古の初日に行われる」ものと言うイメージがあるかもしれない。が、実際には「関係者が最も集合し易い日」に行われることがほとんどである。なので、既に歌稽古が進んでいるが、今日顔寄せである。
まず東宝の池田取締役がご挨拶。最新のブロードウェイ・ミュージカルをほぼタイムラグなしで上演できる喜び、そしてコメディを得意とする演出家に対する期待(註釈「これが面白くならなかったら、ただじゃ済まないぞ」の意)、などを述べられた。
続いて服部プロデューサーよりキャスト、クリエイティブ、公演スタッフのご紹介。更に宇田次長より東宝演劇部のスタッフのご紹介。そして僭越ながら私も一言、それほど面白くない挨拶をさせていただいた。
顔寄せの後は歌入りで読み合わせ。
『ファースト・デート』は、全編が歌で綴られているのではなく、ミュージカル・ナンバーの間に台詞部分があるオーソドックスなミュージカル・コメディである。
ま、オーソドックスとは言っても舞台は現代のニューヨークなので、『ミー&マイガール』や『エニシング・ゴーズ』みたいな「古き良きミュージカル・コメディ」とは全く印象が異なるが。
それはともかく、台本を読み、歌稽古に立ち会っていて、相当楽しいミュージカルだと認識はしていたのだが、こうやって実際のキャストの皆さんの声で台詞を聞くと、これは想像以上の楽しさである。
これなら池田取締役の脅しにも期待にも十分応えられそうだ。
現時点で上演時間に触れるのは時期尚早だが、我々の日本版は100分から110分位の上演時間になるのではないか。そんな感触を今日は抱いた。
実際の上演時間については通し稽古を重ねた頃に改めてご報告するつもりなので、予断を持たずにお待ちいただければと思う。
さて。
明日から立ち稽古。まずは幕開きのステージングから。
| 固定リンク
コメント