『ファースト・デート』通信
10月28日(火)
大抵のミュージカルは、幕ごとに幾つかの場面に分かれていて、場面と場面が繋がって全体が出来上がっている。
『ファースト・デート』は、休憩なしの一幕ものであるだけでなく、台本の上では「場面」と言う考え方もされていない。
実際にはミュージカル・ナンバーが挿入されたり、エピソードが切り替わったりするので、「幾つかの場面に分かれている」様な印象に仕上がるだろうが、少なくとも台本には「1場」「2場」「3場」……と言った区切りはないのである。
そのお蔭で、このブログに日々の稽古内容を記すことがとても厄介である。「今日は1幕の3場を稽古」などとは書けない訳なので。
で……。
ストーリーの中盤を作る。
ミュージカル・ナンバーで言えば「インターネットは永遠に」が終わったところから、ロック・テイストの「だからお前は俺が好き/That’s Why You Love Me」、レジーの「緊急措置 #2/Bailout Songs #2」、そして「愛さえ遠ざけて/Safer」が終わった辺りまで、と言うことになる。
日本語の台本で言えば、全152ページの内の97ページまで手を着けたので、分量的にはおおよそで2/3近くまで来た。
「大変良いペースである」と言うこともできるし、「そんなに急いでどこへ行く……」と言う気分に襲われなくもない。が、初日までの我々に残され時間を思うと、演出助手の上田さんの言う通り、「いま飛ばしておいた方が」得策なのだろうと思う。
そう自分を慰めて……明日も新しい場面。
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