『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』通信
9月17日(水)
PARCO劇場へ。
PARCO劇場は、私がプロの演出家としてデビューさせてもらった劇場である。
今から19年も前のことであるが、以来、日本の劇作家による新作や翻訳劇、音楽劇にミュージカル……と、様々なタイプの作品に携わらせてもらって来た。今回は『クールの誕生』(2012年)以来のPARCOである。
今日は午後から照明合わせ。
大劇場のミュージカルなどと違って、『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は1シチュエーション、1セットである。なので、大道具は一度建ってしまえば舞台転換もない。お陰で、比較的穏やかに、照明合わせ(と並行してと音響の調整も)は進行した。
舞台美術のデザインは大田創さん。照明のデザインは高見和義さんである。お2人ともこのブログではもうお馴染のデザイナーであるが、お2人とも10年前の『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』にも参加してくださっている。音響デザイナーは長野朋美さんで、長野さんは10年前は音響オペレーターであった。
10年が経過して、その分年齢を重ねたデザイナー&演出家として再び同じ作品に取り組む。これはちょっと貴重な体験であった。
以前と何も変わらないと言えば変わらないのだが、10年前の明かりや音素材を見聞きすると、「確かにあの頃は若かった」と感じもするのである。
これが「成熟」と言うことなのだろうか?
明日は舞台稽古、1日目。
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