『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』通信
8月18日(月)
『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』の稽古が始まった。
『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は、イギリスの劇作家(兼・演出家/俳優)レイ・クーニー作のコメディである。
ひと口に「コメディ」と言ってもそのスタイルは様々であるが、『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は「大ドタバタコメディ」である。従ってここには「笑いながらジーンとする」とか、「笑いながら考えさせられる」とか、「笑いながら背筋がゾッとする」などと言った複雑な笑いは存在しない。
「ヒューマニズム」や「社会性」とは一切無縁の(「社会風刺」はあるかもしれないが)、ただただ観客を笑わせることだけを考えて書かれた、気持ちの良いくらい潔いコメディなのである。
稽古初日の今日は顔合わせと読み合わせ。
東宝などの現場では「顔寄せ」と呼ぶこともあるが、ここでは「顔合わせ」である(どちらでも内容に余り違いはないのだが)。祖父江プロデューサーの進行で、キャストの皆さん、クリエイティブ・チームとスタッフ、そして関係者の皆さんが紹介される。
続いて、翻訳の小田島雄志さん・恒志さん父子を代表して、お父上の雄志さんがご挨拶。ロンドンでご覧になった『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』初演時のエピソードをご紹介くださった。
続いて読み合わせ。
実際のキャストの声で台詞を聞くのは今日が最初である。
いつも色々と想像を逞しくしてこの日を迎えるのだが、今日は「想像通り」とほくそ笑む瞬間があちこちにあり、「想像以上」の嬉しい驚きを感じた瞬間も少なくなかった。実に収穫の多い読み合わせであった。
さて。
初日の9月20日(土)までひと月余り。どうぞよろしくお付き合いください。
| 固定リンク
コメント
ひとつの作品が出来上がるまでの過程がとても興味深いです。
頭の中では役者さん達が演技していらっしゃるのでしょうか。。
投稿: くまこ | 2014年8月19日 (火) 17時16分