『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』通信
8月30日(土)
1幕の後半、そして2幕の冒頭を稽古。
コノリーに続いて登場するのは、デーヴィッドの聡明な妻、ローズマリーである。
ローズマリーは(台本のト書きによれば)デーヴィッドよりやや若い魅力的な女性である。夫の晴れの舞台である「ポンソンビー記念講演」を見届けるためにセント・アンドルーズ病院に駆けつけた。ローズマリーは極めて面倒見の良い女性で、誰かが困っていたり、落ち込んでいたりすると、一声掛けずにはいられない。
その性格が、これからの数時間を一層ややこしいことにするのだが……。ローズマリーを演じるのは瀬戸カトリーヌさんである。
ローズマリーの次に登場するのは、デーヴィッドの同僚医師、ヒューバート・ボニーである。
ヒューバートは(台本のト書きによれば)威厳は感じられないがすぐ熱くなる男である。野心満々のデーヴィッドとは異なり、人生のかなり早い段階で出世コースから外れ今日に至っている。いい年をして独身で、ややマザコンの気味も感じられる。
そのヒューバートに、人生を180度ひっくり返す様な出来事が待ち受けていた。そんなモノが自分を待ち受けていようとは、彼は知る由もなかった……。ヒューバートを演じるのは酒井敏也さんである。(つづく)
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