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『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』通信

8月21日(木)

 私が『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』を最初に演出したのは(一昨日記した通り)2004年のことである。が、レイ・クーニーとの出会いは、それ以前に遡る。

 2002年に帝劇(4月)と梅田コマ劇場(10月)で上演されたロンドン発のミュージカル・コメディ『チャーリー・ガール』。それが私とレイ・クーニーとの出会いである。レイ・クーニーは、『チャーリー・ガール』の脚本をヒュー&マーガレット・ウィリアムズと共同で書いている。
 『チャーリー・ガール』は、1965年にウエストエンドのアデルフィ劇場で初演され、6年間で2201回の上演を記録する大ロング・ランとなったヒット・ミュージカルである。同じロンドン発のミュージカル・コメディ『ミー&マイガール』ととてもよく似た構造と内容を持っていて、どちらもイギリスの貴族の大邸宅を舞台とし、身分や階級の差が引き起こす混乱と、それを乗り越える愛の素晴らしさが描かれている。

 『チャーリー・ガール』『ミー&マイガール』で大きく異なるのは、『チャーリー・ガール』の方が「笑い」に対してより貪欲で直接的である、と言う部分であろう。『チャーリー・ガール』は3人の脚本家の共作なので、どの部分がレイ・クーニーの功績なのか判然としない。が、彼が参加したことで「笑い」のポイントは確実に増えている筈である。

 で、立ち稽古2日目。

 昨日手を着けた1幕の前半をさらい、それに続く中盤部分に手を着ける。
 まだアウトラインをなぞっている段階で、細かい手順やニュアンスやタイミングに踏み込んでいる訳ではない。が、そういう細部よりも、「まずはひと通り立ってみよう」と言うのが現在の方針である。

 明日も(台本を放さないで)立ち稽古。
 「台本を持った立ち稽古」が「読み合わせ」と決定的に違うのは、そこには演劇にとって極めて重要な情報=「登場人物の位置関係」(ミザンセーヌ)が含まれていることである。

 それはともかく、また明日。

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