『王様と私』通信
6月8日(日)
昨日に続いて子供たちの稽古デー。
今日のメニューはミュージカル・ナンバー「Getting to Kow You」のステージング。
「Getting to Kow You」のメロディが『王様と私』のために書かれたものではなかったことは、2012年の時に触れた(そのブログはこちら)。
新しいミュージカルが製作される過程では、多くの書き直しが行われるのが常である。
台本が書き直され、登場人物が追加されたり削除されたり、出来事の順序が入れ替えられたり、出来事そのものが差し替えられたり、また、それらによってミュージカル・ナンバーの入る場所が変わったり、内容や曲想が変わったり、ナンバーそのものが削られたり、書き加えられたり……も起こるだろう。
ウィキペディアなどによると、『王様と私』の製作過程でも、その様な変更、修正が頻繁にあったらしい。
ロジャースとハマースタインは、幾つかのナンバーをカットした時点で「1幕に何かが欠けている」様に感じられてならなかった。『王様と私』の初演でアンナ先生を演じたガートルード・ローレンスは、2人に「アンナ先生と子供たちのナンバー」を書く様に助言した。
『南太平洋』(や、後に『サウンド・オブ・ミュージック』)でロジャース&ハマースタイン作品のヒロインを演じたメリー・マーティンが、以前『南太平洋』のために書かれたが使用されなかった楽曲「Suddenly Lovely」のことをロジャースとハマースタインに思い出させ、そのメロディにハマースタインが新たに詩を書いて「Getting to Know You」が誕生したのだそうだ。
明日は「トーマスおじさんの小さな家」。
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