『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』通信
6月10日(火)
都内、某スタジオへ。『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』のチラシ、プログラム用スチール撮影。
『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は、イギリスのコメディ作家(そしてコメディアンでもある)レイ・クーニーの大爆笑ドタバタ・シチュエーション・コメディである。
クーニー最大のヒット作は『ラン・フォー・ユア・ワイフ』(1983年初演)で、ロンドンのウェストエンドで9年に渡って続演された。日本でも繰り返し上演されているので、ご覧になった方もいらっしゃるに違いない。2012年にはイギリスで映画化もされたが、これは稀に見る様な大失敗作であったらしい。
『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は1987年の初演で、日本でも過去に様々な団体が取り上げている人気作品である。
日本初演は1994年。加藤健一事務所によって行われ、その時の邦題は『パパ・アイ・ラヴ・ユー』とされていた。“It Runs in the Family”と言う原題名が日本語になり難いからであろうが、当時出版されていたレイ・クーニーの戯曲集にも『パパ・アイ・ラヴ・ユー』のタイトルで収録されていた。
私も2004年にこのコメディを演出する機会を頂いた。今回の上演は、その時と同じPARCO劇場のプロデュースであるが、そのヴァージョンの再演ではなく、キャストを一新したニュー・プロダクションである。
「一新した」と記したが、1人だけ10年前と同じ役を演じてくださるキャストがいらっしゃる。綾田俊樹さんである。(明日に続く)
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