『シスター・アクト』通信
5月9日(金)
スクラップ&ビルドの日。
そうしようと考えていた訳ではないのだが、稽古を始めてみると、幾つかの場面で問題があることが発見され、その解消には1巡目で作った段取りや設定を一度リセットした方がよい、と言う判断に至った。
で、1巡目を洗練させることは一旦置いて、段取りや設定を破棄して(スクラップ)新たに作り直す(ビルド)、と言うことを試みる。
こういうことが起こるのが「新作」を稽古する時の醍醐味である。もちろん作業としては二度手間、三度手間であるし、貴重な稽古時間を消費もするのだが、その結果得られた「より良い成果」には代え難い。
そもそも問題点が積み残されて来たのは私の見通し、判断の甘さのせいであるが、問題点を指摘してくださったり、解決策を考えてくださったり……、カンパニーの皆さんの意欲的な姿勢に助けられて、今日1日を有意義に終えることができた。
こういうトライアルに、嫌な顔ひとつ見せずに付き合ってくださるキャスト&スタッフの皆さんには感謝してもしきれない。『シスター・アクト』は、そんなひとりひとりの熱意に支えられて、日々大きく進化を続けている。
稽古を終えて稽古場を出る時、「さっきはすごい天気でしたね」と声をかけられた。
帝劇の稽古場には、すりガラスではあるが大きな窓もあり外光もたっぷりと入るのだが……、すみません、全く気付いていませんでした。
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