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2014年5月の記事

『シスター・アクト』通信

5月30日(金)

 舞台稽古3日目。

 今日も午前中はテクニカル・リハーサル、及び各セクションの直しや調整。舞台稽古は午後イチから、昨日の続きを。
 3日間で予定されていてメニューを無事に消化した。この1週間、スタッフ・ワークは大変過酷であった。が、その甲斐あって、帝劇に相応しい、帝劇ならではの『シスター・アクト』になりつつある、と思う。クリエイティヴ・チームの皆さん、スタッフの皆さんに心より感謝。

 明日はゲネプロ。しかも2回。……の予定。

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『シスター・アクト』通信(今日もまたミニ)

5月29日(木)

 舞台稽古2日目。

 朝からテクニカル・リハーサルの続き。午後イチから昨日の続きの舞台稽古。舞台稽古終了後、照明合わせの残り。今日も深夜。

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『シスター・アクト』通信

5月28日(水)

 舞台稽古1日目。

 テクニカル・リハーサル、オーケストラのサウンド・チェック、などを済ませた後、夕方より舞台稽古スタート。
 まずはキャスト全員で舞台と舞台裏のオリエンテーション。その後、幕開きより順番に場当たり。衣裳や小道具、ヘア・メイクのこと、舞台美術や照明との関係、音響の問題などなど、様々なことをクリアしながら今日のメニューを無事に消化。

 スタッフは、連日長時間の作業が続いている。感謝してもしきれない。

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『シスター・アクト』通信(今日もミニ)

5月27日(火)

 午前中は音響チームの調整。午後から道具調べ・照明合わせ、昨日の続き。今日も深夜まで。

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『シスター・アクト』通信(今日はミニ)

5月26日(月)

 各セクションの仕込み作業が続いている。

 舞台の方では、道具と文字幕、照明バトンのタッパを決めた後、照明のフォーカス合わせ。フォーカス合わせ終了後、照明合わせに入る。深夜作業。

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『シスター・アクト』通信

5月25日(日)

 稽古場最終日。オーケストラでの、2回目の通し稽古。

 4月7日に始まった『シスター・アクト』の稽古も、今日で稽古場での工程はその全てが終了した。初日まで残り1週間。場所を劇場に移して総仕上げに臨む。
 今日の通し稽古には、プロダクション・コーディネーターの小熊節子さんがお見えになった。小熊さんはウィーン在住で、ドイツ語圏のミュージカルを日本に移植する際になくてはならない方である。ウィーン劇場協会製作の作品はもちろん、『三銃士』『ニューヨークに行きたい!!』など、ステージ・エンターテインメント社の作品が日本で取り上げられる時にもお世話になっている。
 通し稽古後にお話を伺うと、「日本のお客様に分かり易い仕上がりになりましたね」とおっしゃった。そうであれば本当に嬉しいのだが。

 劇場ではスタッフ・ワークが続いている。明日も終日スタッフ・ワーク。キャストはお休みである。

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『シスター・アクト』通信

5月24日(土)

 通し稽古2回。1回目は(『レディ・ベス』千穐楽公演中につき)マイクなし、リズム隊で。2回目はワイヤレス・マイクを装着してオーケストラで。

 オケ合わせと昨日の抜き稽古で様々な部分に加えられた調整が功を奏し、2回とも手応えのある通し稽古だったと思う。
 現時点での上演時間は、1幕が1時間15分前後、2幕が1時間05分前後で、これにカーテン・コールが付く。幕間の休憩は25分で、全体では約2時間50分程度の仕上がりになるのではないだろうか。この作品としては理想的な上演時間である。

 稽古を終えて帰り際に舞台を覗くと、ついさっきまでそこにあった『レディ・ベス』の、美しくも幻想的な舞台が跡形もなく消えていた。明日の稽古前にもう一度覗くと、今度は修道院のパーツが並べられていることだろう。

 明日は稽古場最終日。

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『シスター・アクト』通信

5月23日(金)

 抜き稽古&振り固め。

 オーケストラの皆さんは、今日は基本的にはお休みである。にもかかわらず、キーボードやベース、ドラム、パーカッションなど、リズム隊と呼ばれる皆さんが稽古に付き合ってくださった。とても助かるし、とてもありがたい。

 稽古場以外の各セクションも、慌しさを増して来た。
 明日は『レディ・ベス』の千穐楽。と言うことは、大道具さんも照明さんも音響さん……も、劇場スタッフの皆さんは、『レディ・ベス』のバラシ・搬出と並行して『シスター・アクト』の搬入・仕込みに突入する、と言うことである。

 稽古場は残り2日。初日まで10日を切った。

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『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』

 『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー~パパと呼ばないで~』の上演が発表になった。

 『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』は、イギリスのコメディ作家、レイ・クーニー/作の大爆笑ドタバタコメディである。公演情報はPARCO劇場の公式ページ(こちら)をどうぞ。

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『シスター・アクト』通信

5月22日(木)

 オケ合わせ、2日目。

 『シスター・アクト』は典型的なミュージカル・コメディである。
 「ミュージカル・ナンバーとミュージカル・ナンバーの間には台詞があって……」と言う形式の作品だ、と言う意味であるが、つまり『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』の様に全編が歌で進行する作品ではない。その分、オケ合わせに必要な時間も『レ・ミゼ』や『サイゴン』ほどにはかからない。

 と言う訳で、2日間でオケ合わせも無事に終了。明日は『レディ・ベス』が昼夜公演なので我々はワイヤレス・マイク使用不可。なので、オーケストラ抜きで、最後の抜き稽古&振り固め。

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『シスター・アクト』通信

5月21日(水)

 オケ合わせ、1日目。

 『シスター・アクト』のオーケストラは15名編成。1970年代のフィラデルフィア・サウンドを再現するのに相応しい、リズム・セクションとホーン・セクションがゴージャスなオーケストラである。指揮はお馴染みの塩田明弘さんである。

 オケ合わせは幕開きからカーテン・コールまで、台本順に全曲を合わせる。
 帝劇の稽古場では、本公演の開演中はワイヤレス・マイクを使用することができない。周波数の関係で混線が生じてしまうからである。『レディ・べス』の本番中に稽古場でワイヤレス・マイクを使ってしまうと、べスの可憐なソロ・ナンバーにシスターたちのノリノリのバック・コーラスが付いてしまうことになりかねない。
 なので、今日、明日のオケ合わせでは有線のマイクを使用する。キャストの皆さんはワイヤレス・マイク使用時の様に自由には動けないが、有線マイクを適正に使用することでオーケストラの演奏とのバランスはしっかり取れるのである。

 明日も有線マイクでオケ合わせ。でもワイヤレス、ちょっと使ってみたいかも。

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『クリコレⅡ』

 『クリエ・ミュージカル・コレクション Ⅱ』の上演が発表となった。

 来年の2~3月に、会場はもちろんシアタークリエである。出演者など、第一報はこちらからどうぞ。

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『シスター・アクト』通信

5月20日(火)

 まず、昨日の続きで、改善点をひとつずつ潰す作業。全てを潰し切れた訳ではないが、区切りをつけて3回目の通し稽古へ。
 通し稽古を重ねる毎に、ドラマもキャラクターもどんどん鮮明になって行く。チーム『シスター・アクト』は相当のポテンシャルを秘めている、と思う。

 そして稽古終了後、今日まで我々スタッフの席であった場所が片づけられた。3日間に渡るリハーサルを終えたオーケストラが稽古場にやって来るのである。

 と言う訳で、明日からオーケストラとの合わせ。初日まで、残すところ2週間を切った。

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『シスター・アクト』通信

5月19日(月)

 稽古前に照明打ち合わせ。照明デザイナーは高見和義さんである。
 現代のミュージカルでは、本編中の照明Cueの数は300を下らないことが普通である。『シスター・アクト』では(まだ確定はしていないが)400前後にはなるだろう。劇場入りしてからも、時間との闘いは続く。

  稽古では、2回の「止め通し」で見えてきた要改善点をひとつずつ潰す。
 何回か合わせている中で解消できそうな些細なものもあるし、大胆に手を入れる必要のありそうなものもある。次の通し稽古までに、とにかくそれらを片っ端から潰して行くのみである。

 稽古後、演出部さんたちは進行打ち合わせ。
 朝から打ち合わせがあり、稽古自体も遅い時刻まで続き、更にその後にミーティングである。必要なこととはいえ、本当に頭が下がる。

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『シスター・アクト』通信

5月17日(土)

 昨日同様、まず抜き稽古。幾つかの場面、ナンバーを整理した後、2回目の「止め通し」。今日は森デロリス&吉原カーティス。

 瀬奈さんのデロリスと森さんのデロリスでは、その持ち味が全く違う。キャスティングが発表された時から、そのことは話題のひとつであったと思う。持ち味は全く違うお2人だが、どちらのデロリスにもそれぞれの魅力と説得力がある。
 同様に、大澄さんのカーティスと吉原さんのカーティスも、それぞれから受ける印象は随分と異なっている。こちらのお2人も、その存在感と瞬発力がそれぞれに際立っている。

 日本版『シスター・アクト』は、ダブル・キャストの違いを楽しんでいただくことも観劇の大きな目的となるであろう。実はあとひと役、ダブル・キャストになっているキャラクターが存在するのだが……。

 それはご覧いただいてのお楽しみ、と言うことで。

 明日は稽古場最後のOFF。別スタジオでオーケストラのリハーサルが始まる。

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『シスター・アクト』通信

5月16日(金)

 稽古の前後に、或は並行して、衣裳合わせやヘアの合わせが行われている。
 衣裳のほとんどは修道服であるが、それ以外は1970年代テイスト満載のファッションとヘア・スタイルである。『シスター・アクト』もまたコスプレ・ミュージカルの1本だったのである。

 稽古は、まず幾つかの場面を抜いて整理。その後、通し稽古。……と言っても、全体を幾つかのブロックに分けての、いわゆる「止め通し」。
 「止め通し」という言葉が誰にでも通用するのか、よく分からない。私がこの世界に入った頃には聞かなかったと思うし、ごく狭い範囲でしか使われていないのではないか、とも思うのだが、それはともかく、「通し」なのに途中で「止まる」ことが許容されている、と言うか、前提とされていると言う、形容矛盾な稽古が「止め通し」なのである。決して「止め放し」な訳ではない。
 「止まる」理由は様々である。まだ止めずにやりきるほど整理がついていないからであったり、稽古場では道具の転換が不可能だからであったり、であるが、今日はその両方の理由からであった。

 途中、何か所かで止まりながらではあったが、初の全場面稽古は(ほぼ)想定通りに終了した。予想外だったのは、観ていた者全員が思っていた以上に感動したことであった。私もその1人だったのだが。
 因みに、今日のデロリスは瀬奈さん、カーティスは大澄さんであった。

 明日も「止め通し」。デロリスとカーティスは森さんと吉原さんの予定。

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『シスター・アクト』通信

5月15日(木)

 2幕の2巡目。昨日、一昨日でやっていない場面を稽古。そして幾つかのミュージカル・ナンバーを固める。

 帝劇や日生劇場などで上演されるミュージカルでは、「6月公演」などと言えば初日は大抵は5日とか6日とかである。早くても3日とか4日が初日だ、と言うのがミュージカル界の大半の人の感覚だろう。だが『シスター・アクト』は1日初日である。
 5日とか6日初日の感覚が染みついているせいで、「5月もまだ半ばだし」、とついつい油断してしまうのだが、稽古場で過ごせる日はあと10日しかない。しかも主役がダブル・キャストである。通し稽古やオーケストラとの合わせにもいつも以上の時間を見込む必要がある。

 と言う訳で、明日は早くも(と感じるのが染みついている証拠)通し稽古。お尻に火が着いた様な感じ。

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『シスター・アクト』通信

5月14日(水)

 2幕後半の2巡目。

 話は変わるが、カトリックでは最高指導者は「ローマ教皇」である。一般には「ローマ法王」と称されることも少なくないが、カトリックの世界では「教皇」なのだそうだ。
 『シスター・アクト』はカトリックの修道院が舞台となっている物語なので、教皇のことに触れる台詞も出てくる(ただし、我々の舞台では不特定多数の方に理解していただき易い様に「法王」を使用させていただいている)。
 台詞の中に出てくるのは「パウロ6世」であるが、パウロ6世は実在した法皇(教皇)である。以前にも記したが、『シスター・アクト』の時代設定は「1977年のクリスマスから78年にかけて」なので、1963年から1978年まで在位されたパウロ6世の事であることは間違いないだろう。

 数日前、そのパウロ6世に関するニュースが目に留まった。『シスター・アクト』に関わっていなければ、恐らく気に留めなかっただろう。

 そのニュースはこちら

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『シスター・アクト』通信

5月13日(火)

 『レディ・べス』休演日の帝劇をお借りして、『シスター・アクト』の「開幕直前スペシャルイベント」。約3000名の応募者から選ばれた約700名のオーディエンスの皆さんがご来場くださった。
 私も客席の最後列から拝見したのだが、歌、そして人間の声の凄さと素晴らしさを再認識させられた、鳥肌もののイベントだった(その一部の映像が、早くも公式ページにUPされている。こちらからどうぞ)。

 『シスター・アクト』
のキャストの皆さん、お疲れ様でした。最高のハーモニーを聞かせてくださったVoices of Japanの皆さん、そしてゴスペルの素晴らしさを教えてくださった亀淵友香さん、本当にありがとうございました。

 イベント終了後は、フィナーレのミュージカル・ナンバー「愛を広めよ(Spread The Love)」のステージング。振付は大澄賢也さんである。
 以前「大澄さんにはミュージカル・ナンバー2つの振付をお願いしている」と記したが、このナンバーも大澄さんにお願いすることになった。大澄さんがこれまでに振り付けてくださったナンバーの世界観が『シスター・アクト』にぴったりだったからである。これで大澄さん振付のナンバーは3曲になった。

 今日も稽古場に大澄マジックが炸裂!

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『シスター・アクト』通信

5月12日(月)

 時間が欲しい。

 ……と、どの作品、どの現場でもそう思う。特にそれがミュージカルで、新作の初演であった場合、そう思わずに初日を迎える関係者は1人もいないであろう。『シスター・アクト』も「ミュージカル」で「新作」で「初演」なので、つくづくそう思う。

 と言うわけで、2幕前半の2巡目。
 ミュージカル・ナンバーがある場面は、1巡目の中でもある程度は復習の時間が与えられ、その際に、ささやかながら稽古をすることができていた。
 だが、そうでない場面の稽古は本当に久し振りである。良く言えば「とても新鮮」であったし、悪く言えば……言わない。
 
 私も、この作品の「稽古の進め方」が、2巡目にしてようやく(遅蒔きながら)分かって来た様なところがある。
 もう何年もこの仕事を続けているにもかかわらず、いまだに見当外れなことを言ったり、やったりすることがしょっちゅうである。もう、自分で自分が嫌になる。

 それはともかく、明日は「開幕直前スペシャルイベント」。今日も稽古の真ん中あたりで、キャスト全員で明日のイベントで歌われる楽曲をおさらい。

 ご来場くださる皆さん、どうぞご存分にお楽しみいただけます様に。

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『シスター・アクト』通信

5月10日(土)

 稽古前に、13日に行われる「開幕直前スペシャルイベント」のリハーサル。『シスター・アクト』のキャスト一同に、イベントに出演してくださる「The Voices of Japan」の皆さんも加わってくださって、なかなかいい雰囲気であった様だ。
 「様だ」と言うのは、私はイベントに参加しないので、リハーサルにも参加していないので。イベント、盛り上がるといいな。

 稽古は1幕後半の2巡目。

 この3日間で1幕をひと通り当たった。
 大半の場面が1巡目では簡単に手を付けただけでほぼ放置されていたので、どの場面の稽古にもそれなりに時間がかかった。まあ、かかった分だけ良い場面になっているので、とても充実した良い稽古だ、と言えなくはないのだが。

 明日は稽古OFF。休みたいなあ……。

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『シスター・アクト』通信

5月9日(金)

 スクラップ&ビルドの日。

 そうしようと考えていた訳ではないのだが、稽古を始めてみると、幾つかの場面で問題があることが発見され、その解消には1巡目で作った段取りや設定を一度リセットした方がよい、と言う判断に至った。
 で、1巡目を洗練させることは一旦置いて、段取りや設定を破棄して(スクラップ)新たに作り直す(ビルド)、と言うことを試みる。

 こういうことが起こるのが「新作」を稽古する時の醍醐味である。もちろん作業としては二度手間、三度手間であるし、貴重な稽古時間を消費もするのだが、その結果得られた「より良い成果」には代え難い。
 そもそも問題点が積み残されて来たのは私の見通し、判断の甘さのせいであるが、問題点を指摘してくださったり、解決策を考えてくださったり……、カンパニーの皆さんの意欲的な姿勢に助けられて、今日1日を有意義に終えることができた。

 こういうトライアルに、嫌な顔ひとつ見せずに付き合ってくださるキャスト&スタッフの皆さんには感謝してもしきれない。『シスター・アクト』は、そんなひとりひとりの熱意に支えられて、日々大きく進化を続けている。

 稽古を終えて稽古場を出る時、「さっきはすごい天気でしたね」と声をかけられた。
 帝劇の稽古場には、すりガラスではあるが大きな窓もあり外光もたっぷりと入るのだが……、すみません、全く気付いていませんでした。

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『シスター・アクト』通信

5月8日(木)

 まず、ミュージカル・ナンバー「日曜の朝のフィーバー(Sunday Morning Fever)」を整理。その後、1幕5場、6場、7場をおさらい。

 1巡目を終えて、「ストーリーの各段階でどの様なことが起こるのか」をカンパニー全体で共有できた所での2巡目である。ドラマ部分もミュージカル・ナンバーも、より細かく、より丁寧に、精度を上げる段階に入る。

 話は変わるが、5月13日に開催される「開幕直前スペシャルイベント」に沢山のご応募をいただいたそうである。ありがとうございました。
 そして「当選通知が届いた」という声もちらほらと聞こえてくる。お越しいただけることになった皆さん、おめでとうございます。当日は大いに盛り上がっていただければ、と思います。また、残念ながらお越しいただく事の叶わなかった皆さん、その埋め合わせは本公演で必ずいたします。どうぞ『シスター・アクト』にご来場くださいます様に。

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『シスター・アクト』通信

5月7日(水)

 音楽稽古デー。

 ミュージカル・ナンバーの部分を、歌を中心におさらい。ある程度立ち稽古が進んだので、ここで音楽的な約束事やニュアンスをもう一度確認しておこう、と言う1日である。

 話は変わるが、「チーズステーキ」と言う食べ物をご存じだろうか。

 『シスターアクト』の劇中で、異常にお腹を空かせたデロリスがその名を聞いて狂喜乱舞することになる、アメリカのファースト・フードである。
 台詞の中でこの「チーズステーキ」と言う単語を口にすることになるキャストが何人かいるのだが、「チーズステーキ」と言おうとして、勢い余って2回に1回は「チーズケーキ」になってしまう。「チーズステーキ」と「チーズケーキ」では大違いにも程があるのだが。

 「チーズステーキ」はホットドッグの様な「長めのパン」に肉とチーズをたっぷりとはさんだ、見るからに高カロリーな食べ物である。実はこれ、フィラデルフィアの名物料理のひとつらしい。「フィラデルフィア・チーズステーキ」とか「フィリー・チーズステーキ」などと、わざわざ「フィラデルフィア」を冠してメニューに載せている店も少なくない。
 日本でも、例えば「フーターズ(メニューはこちら)」であるとか「フライデーズ(メニューはこちら)」であるとかのメニューにその存在が確認できる。

 召し上がったことのある方は、ぜひ感想をお寄せ下さい。

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『シスター・アクト』通信

5月6日(火)

 またまた稽古場が引っ越し。我々のフランチャイズである帝劇ビル内の稽古場に、今日から移動である。

 稽古では、作りっ放しになっているミュージカル・ナンバーの幾つかを固める。
 そして、帝劇に来たことでもあるし、『レディ・べス』の昼公演終了を待って、キャスト一同で舞台と客席を下見。5月13日(火)に行われるイベントに向けての下見と、『シスター・アクト』本編のための確認作業である。

 話は変わるが、石井一孝さんが「俺のディスコ・ミュージック」と題されたシリーズの文章を、ご自身のブログで書かれている。
 『シスター・アクト』が背景としている時代(1970年代後半)にヒットしていた音楽(洋楽)について、洋楽博士の石井さんが易しく手ほどきしてくださる大変ためになる文章である。その時代を知る者には只々懐かしく、知らない者には『シスター・アクト』をより楽しんでいただける一助となるだろうと思う。

 ぜひ覗いてみてください(第1回目はこちら)。

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『シスター・アクト』通信

5月4日(日)

 立ち稽古。2幕9場、10場の前半をおさらい。そして10場の後半と11場を作る。

 10場では数々の出来事が矢継ぎ早に起こる。主要な人物の殆どが登場し、張られていた伏線の全てが回収される。そして11場。色々あったこの物語もついにラスト・シーンである。ハッピー・エンド? もちろん! 『シスター・アクト』はミュージカル・コメディなのだから。
 本作の最後を飾るミュージカル・ナンバーは「愛を広めよ(Spread The Love)」である。参加するのは全キャスト。それはそれは幸福なフィナーレである。

 稽古後、プログラム用に瀬奈さん、森さんと対談。このお2人と『シスター・アクト』に取り組むことができる幸運につくづくと感謝。

 明日はこどもの日。だから(ではないけど)稽古OFF。休み明け、稽古は2巡目に入る。

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『シスター・アクト』通信

5月3日(土)

 立ち稽古。2幕8場、9場、そして10場の前半を作る。

 修道院(会)は、大きくは2つに分けられるのだそうだ。活動修道会と観想修道会とにである。
 両者の違いについては、先日我々がお邪魔した「聖パウロ女子修道会」さんの公式サイト内にある「Q&A」に易しく説明されているので、そちらに目を通していただければと思う。『シスター・アクト』の舞台となる「クイーン・オブ・エンジェルス教会」の修道院は、恐らくは観想修道会だろう。
 観想修道会である「クイーン・オブ・エンジェルス教会」が、デロリスの影響で次第に活動修道会的な有り様に変質して行く。その中で、登場人物ひとりひとりの気持ちも少しずつ変化して行くことになる。

 明日はいよいよラスト・シーン。

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『シスター・アクト』通信

5月2日(金)

 立ち稽古と振り付け。2幕7場を作る。

  映画版『天使にラブ・ソングを…』とミュージカル版『シスター・アクト』とでは細部に様々な違いがあることは前にも記した。2幕の後半になると、映画では描かれなかった様々なエピソードも登場する。
 ストーリーで最も大きく異なるのは「デロリスが修道院を離れることになる理由」と「シスターたちとカーティスたちとの対決が行われる場所」である。ネタバレになるのでこれ以上は触れないが。

 2幕7場にあるミュージカル・ナンバーは「私は伝説になる!/リプライズ(Fabulous,Baby!/Reprise)」と「シスター・アクト(Sister Act)」である。
 「私は伝説になる!/リプライズ」の振付は大澄賢也さん。大澄さんが振り付けをしてくださる2つ目のナンバーである。稽古場では今日も熱気溢れる振り付け風景が繰り広げられ、1日の終わりには、2幕後半のハイライトとなるナンバーの全体像が見事に現れた。

 物語もいよいよクライマックスに突入である。まだまだ取りこぼしも少なくないのだが、何はともあれラスト・シーンまで、とにかく行ってみる。

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『シスター・アクト』通信

5月1日(木)

 5月である。ひと月後の6月1日は初日である。

 それはともかく、本日も立ち稽古。2幕2場を作る。

 2幕2場は、シスター・メアリー・クラレンス(デロリス)率いる「クイーン・オブ・エンジェルス聖歌隊」が成功の階段を上って行く様をモンタージュする場面。ここにはミュージカル・ナンバー「日曜の朝のフィーバー(Sunday Morning Fever」がある。
 ジョン・トラボルタ主演のダンス映画『サタデーナイト・フィーバー』が大ブームになっていた時代のお話なので、ヒット映画の向こうを張って、こちらは『サンデーモーニング・フィーバー』である。カトリックの教会では、日曜日の朝にミサが開かれる。で、「サンデーモーニング」なのである。

 今日は1日かかってこの場面のステージングを終えた。
 終えたと言うだけで、キャストの皆さんもまだ腑に落ちた訳ではない。が、稽古は日々新しい場面に進むので、前日の復習をする時間が取れず、キャストの皆さんにはちょっと申し訳ない。申し訳ないけど、明日も新しいナンバーの振り付けである。

 稽古後、クリエイティブ・チームのミーティング。
 美術デザイナーの松井さん、照明デザイナーの高見さん、舞台監督の佐藤さん、演出助手の鈴木さん、そして演出部の皆さんと現時点での確認事項をひと通り。

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『シスター・アクト』通信

4月30日(水)

 立ち稽古。2幕1場、4場、5場、6場を作る。

 ミュージカル版『シスター・アクト』の物語は、1977年の12月24日から始まる。
 ビリー・ワイルダー監督の映画『お熱いのがお好き』では、主人公たちが「聖ヴァレンタイン・デーの虐殺」(1929年2月14日)を目撃したことから逃避行が始まった。『シスター・アクト』ではクリスマス・イヴの殺人である。
 殺人を目撃したデロリスが、南フィラデルフィアに位置する「クイーン・オブ・エンジェルス教会」の修道院に身を隠すことになるのがクリスマス・イヴの夜。色々とあってデロリスは聖歌隊に参加することになり、更に色々とあった後、ラスト・シーンではひと月ほどが経過して1978年の1月末になっている計算である。

 ミュージカル・ナンバーは、2幕4場には修道院長の「主がおられない(I Haven’t Got A Prayer)」があり、5場にはシスター・メアリー・クラレンス(デロリス)と修道女たちの「私たちのショーに祝福を(Bless Our Show)」が、6場にはシスター・メアリー・ロバートの「私が生きてこなかった人生(The Life I Never Led)」がある。

 ところで、先日の稽古休みの日に修道院を見学させていただく機会を頂いた。その時のことを本物のシスターさんがブログに綴ってくださっている。素敵な文章なので、どうぞご一読ください。

 こちらからどうぞ。

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