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『シスター・アクト』通信

4月11日(金)

 『シスター・アクト~天使にラブソングを~』が1977年の話であることは昨日も記した。では1977年とはどんな年だったのだろうか?

 1977年は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が公開された年である。

 ジョン・トラボルタ主演、ジョン・バダム監督のこのアメリカ映画は、ディスコを舞台にした青春物語である。
 映画自体も、ビー・ジーズが手掛けた挿入曲も大ヒットし、アメリカ本国でも日本でも社会現象にまでなった。ディスコ・ファッションやディスコ・ミュージックが世に溢れ、ヒット・チャートを席巻し、折からのディスコ・ブームが頂点を迎えたのである。
 公開されて間もなかった『スター・ウォーズ』第1作の、あのシンフォニックなテーマ曲がディスコ・サウンドにアレンジされてヒット・チャートを賑わし、007シリーズの、あの「ジェームズ・ボンドのテーマ」もディスコ・サウンド化された(『007/私を愛したスパイ』)。

 『シスター・アクト』の主人公デロリスも、そんなディスコ・ブームの中でメジャーなシンガーになることを夢見ている。なので、彼女がステージで歌う歌も自然とディスコ・サウンドになるし、彼女が憧れているシンガーも当然ドナ・サマーである。
 アラン・メンケンさんによるミュージカル・ナンバーもあの時代のテイストで書かれ、あの時代風のアレンジが施されている。そのいちいちがとにかく可笑しく、そして何とも心地よい。

 あの時代を知っている人にも知らない人にも、大いに楽しんでいただけるはずである。(つづく)

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