『モンテ・クリスト伯』通信
11月7日(木)
1幕10場をおさらい。
10場は海賊船の場面であるが、ここには1つ目のアクション・シークェンスがある。戦うのはエドモンと岸祐二さん演じる海賊・ジャコポである。
アクションの栗原さんは、アシスタントの五味さんを相手に動きながら、少しずつアクションを形にして行く。実際に演じることになる石丸さんと岸さんは、それを横から見ていて手を覚える。やがて栗原さん、五味さんと石丸さん、岸さんが交代して、本人同士が手を合わせることになる。
良く出来たアクションは論理的である。物理的、と言い換えてもいいかもしれないが、なので、良くできたアクションでは「何が起こっているのか」は一目瞭然である。
栗原さんの生み出すアクションも「何が起こっているのか」が手に取る様に分かる。物語の中のアクション・シークェンスでは「何が起こっているのかが良く分かる」と言うことは何よりも重要である。
ダンス・ナンバーが振り付けられて行くのを見ているのはとても面白いものなのだが、アクションが作られて行くプロセスも、見ていて飽きることがない。
10場の後は1幕の前半をおさらい。
今までに手を付けた場面の内、1幕1場から8場までを台本の流れに沿ってさらう。
それぞれのシーンを作っている時には感じなかったことだが、改めて流れを追ってみると、このミュージカルの持つスピード感やダイナミックさ、運命の皮肉や残酷さ、などなど、様々なことが鮮明に見えて来る。本日の収穫である。
さて。
明日からは2幕に入る。昨日も記したが、何があっても、とにかくラスト・シーンまで行ってみる。
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