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『モンテ・クリスト伯』通信

11月19日(火)

 午前中はアンサンブルさんの衣裳合わせ。

 だが、私は『シスター・アクト~天使にラブ・ゾングを~』の舞台美術打ち合わせ。打ち合わせを『モンテ・クリスト伯』の稽古場ロビーでやらせてもらったので、打ち合わせをしながら、要所要所で衣裳合わせの様子もチェック。なんて能率の良い。

 午後は『モンテ・クリスト伯』の稽古。2幕6場と8場をおさらい。

 この2シーンには、アルベールとヴァレンティーヌの若い2人が重要な役割を負って登場する。その部分を、今日は時間をかけて丁寧に。
 その後、稽古がラスト・シーンまで一巡したので、改めて歌のおさらい。が、歌のおさらいは林アキラさんとやまぐちあきこさんにお任せして、私は演出助手の小川さんと共に千葉県東総文化会館へ。

 そんな所へ何しに行くのか、と言うと、実際の舞台を使用しないと確認できない幾つかのことがあり、それを日生劇場に入る前に確認しておくためであった。
 舞台監督の北條さん率いるチームが、今日は朝からその「幾つかのこと」を仕込んで調整をしておいてくれている。私はその最後に立ち会って、「幾つかのこと」に判断を下すのが役目であった。

 東総(とうそう)と言うだけあって、会館は房総のかなり東寄りにある。都内にある稽古場を日の高い内に出たのに、到着した時にはとっぷりと日が暮れていた。あとちょっと行けば、そこはもう犬吠埼である。
 チーム北條が準備万端整えて待ってくれていたお蔭で、私たちが到着してからの確認作業は極めてスムーズ、能率よく進んだ。往復に4時間以上を費やして、実働は30分に満たない、ちょっとした小旅行であった。

 昨日の予告通り、今日は長い一日であった。皆さん、お疲れ様でした。

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